Loading AI tools
鉱物 ウィキペディアから
欽一石(きんいちせき[3]、kinichilite)は、テルル酸塩鉱物の一種。化学組成は Mg0.5[(Mn,Zn)Fe3+(TeO3)3]·4.5H2O[3]、またはMg0.5Mn2+Fe3+(Te4+O3)3·4.5H2O[4]。結晶系は六方晶系。
発見時は亜鉛を主成分とするゼーマン石(当時は(Zn,Fe)2(TeO3)3NaxH2-x・yH2O)の二価鉄置換体として報告された。ところが、1995年にゼーマン石と欽一石の構造が再検討され[4]、新たに判明したゼーマン石(Mg0.5ZnFe3+[TeO3]3·4.5H2O)の主成分は三価鉄と亜鉛であると判明したため欽一石はゼーマン石と同等とされ、消滅すると思われた。しかし、同論文では新たに日本の産地から提供されたタイプ標本ではない「欽一石」を分析した結果、マンガンが亜鉛に優越するとしてゼーマン石のマンガン置換体を欽一石と位置付け、この化学式が国際鉱物学連合の新鉱物・鉱物・命名委員会により承認された。このため、堀らの記載論文は名称のみが認められる形となり、タイプ標本がすり替わってしまったまま現在に至っている[5]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.