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楽浪区域(ランナンくいき、らくろうくいき)は、朝鮮民主主義人民共和国平壌直轄市にある行政区域。古代楽浪郡の遺跡がある。
平壌市西部で西から南へと流れを変える大同江の左岸(南岸)に位置する。大同江を隔てて北東には平川区域・船橋区域などの都心部、北には万景台区域、西には千里馬区域(南浦特別市)がある。南は江南郡、東は力浦区域に接する。
都心に近い部分では市街地化がおこなわれている。大同江沿いの統一通りには、2003年に農民市場を改編してつくられた、北朝鮮で一番大きな総合市場とされる「統一通り市場」がある。
21洞・9里を管轄する。
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紀元前108年、漢の武帝は衛氏朝鮮を滅ぼし、平壌付近に楽浪郡を置いた。楽浪区域土城里には土城跡(土城里土城)があり、周辺には漢代から晋代初期に造営された墳墓群(楽浪漢墓)がある。日本統治時代におこなわれた発掘の結果、土城里土城からは建物・道路・倉庫群や「楽浪」の文字を記した瓦などが発見されたため、この土城が楽浪郡の郡治(政庁所在地)と考えられるようになり、「楽浪土城」とも呼ばれている。なお、北朝鮮学界は、朝鮮には古代から自主独立の国があったとする独自の歴史観を掲げるため、「楽浪土城」の遺跡・遺構は日本統治時代に日本の学者が捏造したものであり、実際の楽浪郡は中国遼東・遼西にあったと主張している[2][3][4][5]。また、韓国学界にも同様の主張をおこなう人物がいる[6]。
日本統治時代には大同郡大同江面などの一帯であった。その後、平壌市東区域・江南郡・中和郡などの一部となったが、1959年9月に楽浪区域が新設されて平壌市に組み込まれた。
この節の出典[7]
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