植松 三十里(うえまつ みどり、1954年11月23日 - )は、日本の小説家。女性。本名、植松治代。静岡県静岡市出身[1]。日本ペンクラブ会員[要出典]。
父親の仕事の都合で小学生の時に埼玉県川口市から静岡市に移住。父親は清水市にある造船所に歯車を納める工場を経営していた[2]。静岡雙葉高等学校卒業[要出典]。
1977年、東京女子大学文理学部史学科卒業後[1]、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社する[1]。夫の仕事の都合で7年間アメリカに移住した後、建築都市デザイン事務局勤務などを経てフリーライターとなる[1]。夫の転勤で42歳で札幌から吉祥寺に転居後、1996年、カルチャーセンターで時代小説の書き方を早乙女貢・清原康正に師事しながら、小説新人賞に応募を続ける[2]。
2003年『桑港にて』で第27回歴史文学賞を受賞[1]。2005年『三人の妾』で小学館文庫小説賞優秀作品入選[要出典]。2009年『群青 日本海軍の礎を築いた男』で第28回新田次郎文学賞を受賞[1]。同年『彫残二人』で第15回中山義秀文学賞受賞[1]。
- 2004年3月『桑港にて』(新人物往来社)/2010年4月 改題『咸臨丸、サンフランシスコにて』
- 2005年6月『黍の花ゆれる』(講談社)
- 2006年1月『里見八犬伝』(小学館文庫)
- 2006年6月『千の命』(講談社)/2017年9月 文庫化
- 2006年9月『女たちの江戸開城』(双葉社)/2008年5月 改題『大奥開城 女たちの幕末』
- 2008年2月『天璋院と和宮』(PHP文庫)
- 2008年3月『お龍』(新人物往来社)/2009年9月 文庫化
- 2008年5月『群青 日本海軍の礎を築いた男』(文藝春秋)/2010年12月 文庫化
- 2008年9月『彫残二人』(中央公論新社)/2011年3月 改題 『命の版木』中公文庫
- 2009年5月『黒船の影 築地外国方事件始末』(PHP文庫)
- 2009年10月『めのと』(講談社)
- 2009年12月『達成の人 二宮金次郎早春録』(中央公論新社)/2012年1月 文庫化
- 2010年9月『辛夷開花』(文藝春秋)
- 2010年11月『お江の方と春日局』(日本放送出版協会)
- 2010年12月『お江 流浪の姫』(集英社文庫)
- 2011年4月『燃えたぎる石』(角川文庫)
- 2011年6月『半鐘 江戸町奉行所吟味控』(双葉文庫)
- 2011年7月『千姫 おんなの城』(PHP文芸文庫)
- 2011年9月『家康の子』(中央公論新社)/2014年6月 文庫化
- 2011年10月『比翼塚 江戸町奉行所吟味控』(双葉文庫)
- 2011年12月『北の五稜星』(角川書店)
- 2012年6月『大奥延命院醜聞 美僧の寺』(集英社文庫)
- 2012年8月『調印の階段 不屈の外交・重光葵』(PHP研究所)/2015年7月 文庫化
- 2013年1月『大奥秘聞 綱吉おとし胤』(集英社文庫)
- 2013年7月『唐人さんがやって来る』(中央公論新社)/2017年5月 改題『千両絵図さわぎ』
- 2013年9月『黒鉄の志士たち』(文藝春秋)
- 2013年12月『おばさん四十八歳 小説家になりました』(東京堂出版)
- 2014年5月『時代を生きた女たち』(新人物文庫)
- 2014年8月『リタとマッサン』(集英社文庫)モデル:竹鶴政孝
- 2014年9月『大正の后』(PHP研究所)/2018年9月 文庫化
- 2015年4月『志士の峠』(中央公論新社)/2018年1月 文庫化 モデル:天誅組
- 2015年8月『繭と絆 富岡製糸場ものがたり』(文藝春秋)/2019年3月 文庫化
- 2016年4月『不抜の剣』(エイチアンドアイ)
- 2016年6月『愛加那と西郷』(小学館文庫)モデル:[[]]
- 2016年8月『猫と漱石と悪妻』(中公文庫)
- 2017年2月『雪つもりし朝 二・二六の人々』(KADOKAWA)
- 2017年2月『明治なりわいの魁 日本に産業革命をおこした男たち』(ウェッジ)
- 2018年2月『かちがらす 幕末を読みきった男』(小学館)/2020年11月 文庫化 モデル:佐賀藩主・鍋島直正
- 2018年2月『ひとり白虎 会津から長州へ』(集英社文庫)モデル:白虎隊士・飯沼貞吉
- 2018年9月『大和維新』(新潮社) モデル:今村勤三
- 2019年10月『おたみ海舟 恋仲』(小学館文庫)
- 2019年4月『帝国ホテル建築物語』(PHP研究所)/2023年1月 文庫化
- 2019年5月『会津の義 幕末の藩主松平容保』(集英社文庫)
- 2019年7月『空と湖水 夭折の画家三橋節子』(文藝春秋)
- 2020年1月『梅と水仙』(PHP研究所) モデル:津田梅子 /2024年5月 文庫化
- 2020年3月『レイモンさん 函館ソーセージマイスター』(集英社文庫)
- 2021年8月『万事オーライ 別府温泉を日本一にした男』(PHP研究所)
- 2022年11月『家康を愛した女たち』(集英社)
- 2022年12月『家康の海』(PHP研究所)
- 2023年1月『帝国ホテル建築物語』(PHP文芸文庫)
- 2023年2月『羊子と玲: 鴨居姉弟の光と影』(河出書房新社)
- 2023年11月『富山売薬薩摩組』(エイチアンドアイ)
- 2024年2月『イザベラ・バードと侍ボーイ』(集英社文庫)、モデル:伊藤鶴吉および「日本奥地紀行」
- 2024年5月 「梅と水仙」(PHP文芸文庫)
- 2024年7月 「鹿鳴館の花は散らず」(PHP研究所)
- 2024年12月 「侍たちの沃野(よくや) 大久保利通最後の夢」(集英社文庫)