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日本の奈良県宇陀市にある薬園 ウィキペディアから
森野家は大和国宇陀郡松山(現・奈良県宇陀市大宇陀)で葛粉の製造を行っていた。享保14年(1729年)、森野家の11代目である森野藤助は本草学者で幕府採薬使の植村政勝に随行し、幕府薬園の薬草木を与えられて栽培や精製を許された。これに伴って、享保年間(1716年~1736年)に森野家の裏山に開かれたのがこの薬園である[1]。江戸の小石川御薬園(現・小石川植物園)と並んで古い薬園であり、現存する日本最古の私設植物園であるとされる[1]。森野藤助は図譜『松山本草』などを著している。
1926年(大正15年)2月24日に国指定史跡に指定され、1931年(昭和6年)10月23日に追加指定が行われた。約250種類の薬草木が植えられている。
文化庁はこの薬園について、次のように解説している[2]。
享保中森野通貞ノ創メシ所ニシテ今ニ支那産等舊時ノ藥種草木アリ其ノ子孫久シク之ヲ繼承シ江戸時代ノ藥園トシテ善ク舊態ヲ保テルモノナリ尚通貞夫婦ノ祠堂桃岳庵及碑石等ヲ存ス — 文化庁
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