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核兵器が存在する時代 ウィキペディアから
核時代(かくじだい、英語: Atomic Age ; Nuclear Age)は、核兵器の時代を意味する言葉。
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1958年刊レスター・B・ピアソン『核時代の外交』(近藤晋一訳、時事通信社)、1959年刊レイモンド・ガーソフ『核時代におけるソ連戦略』(海上自衛隊幹部学校訳)などのように、1950年代から核時代という言葉は用いられていた。1954年には世界最初の原子炉を築いたエンリコ・フェルミが「核時代の建設者」と呼ばれていた[1]。軍事・外交の分野だけでなく、湯川秀樹・朝永振一郎・坂田昌一編著『核時代を超える : 平和の創造をめざして』(岩波新書、1968年)や、大江健三郎『核時代の想像力』(新潮選書、1970年)、高木仁三郎『核時代を生きる 生活思想としての反核』(講談社現代新書、1983年)、芝田進午『核時代』(青木書店、1987年)のように、科学者・文学者・哲学者らによっても用いられている。
晩聲社は書籍の奥付において「核時代」を私年号として用いており、トリニティ実験と広島・長崎への原爆投下が行われた1945年を起点(核時代0年)としている。初めて使用されたのは、1987年に出版された小関智弘『鉄を読む』で、奥付には『核時代四二年(一九八七年)一二月二五日初版第一刷』と表記されている[2]。これは、晩聲社代表である和多田進が、哲学者芝田進午が提唱した「ヒロシマ紀元」という問題提起に応える形で用い始めたものである[2]。
なお、黒古一夫編『ヒロシマ・ナガサキからフクシマへ 「核」時代を考える』(勉誠出版、2011年)のように原子力利用を含めて捉えられる場合もある。
1950~1960年代までは原子力の明るい未来が描かれており、原子力自動車のようなコンセプトカーが提案された時期もあった。しかし、やがて原子力の負の側面が明らかになり、浸透すると廃れた。
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