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奈良県奈良市出身。武蔵野音楽大学卒業。同専攻科修了。1966年[1]ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院に留学し、首席名誉賞受賞で卒業。1972年ローマ・アカデミア・サンタ・チェチーリア修了[2]。シエーナのキジアーナ音楽院でも学ぶ[3]。松本寛子、松内和子、松山善憲、ルドルフォ・リッチ、畑中良輔[1]、ジョルジョ・ファヴァレット[4]に師事。
1972年ローマ歌劇場においてビゼー『カルメン』ミカエラでデビュー[2][注釈 1]。以後、ローマ国立歌劇場を本拠に、サン・カルロ劇場(ナポリ)、フェニーチェ歌劇場(ヴェネツィア)、トリノ王立歌劇場[1]等、イタリアの著名な歌劇場はもとより、ベルリン国立歌劇場[3]、ベルリン・ドイツ・オペラ[1]、ライン・ドイツ・オペラ、フランクフルト歌劇場、バイエルン国立歌劇場、リセウ大劇場(バルセロナ)、ウィーン国立歌劇場、ロイヤル・オペラ・ハウス(ロンドン)、シカゴ・リリック・オペラ[5]など、世界各国の主要オペラ劇場に出演[2]。共演した歌手もヘルマン・プライ、アルフレード・クラウス、ホセ・カレーラス、ルッジェーロ・ライモンディ、フアン・ポンス、カーティア・リッチャレッリ、ゲーナ・ディミトローヴァ、ジョゼ・ヴァン・ダム、グレース・バンブリー、エヴァ・マルトン、ギネス・ジョーンズ[2]、ヴァルター・ベリー、トム・クラウゼ、アンナ・トモワ=シントウ[6]、エッダ・モーザー[7]、フランコ・ボニゾッリ[5]等に及ぶ。
日本では、1974年モーツァルト『フィガロの結婚』ケルビーノでオペラデビュー[1]。1998年4月、プッチーニ『蝶々夫人』タイトルロールで新国立劇場98-99シーズンの幕開けを飾った[8]。また1999年、同劇場での初のオペレッタ、ヨハン・シュトラウス2世『こうもり』ロザリンデを歌う[1][9]。2002年12月にはソフィア国立歌劇場(ブルガリア)プッチーニ『ラ・ボエーム』に出演。2003年6月[10]と2006年8月[11]には東京室内歌劇場 アンドレ・プレヴィン『欲望という名の電車』にも出演。2009年には、プーランクのモノ・オペラ『声』を歌い、以来ライフワークとして毎年同オペラを歌い続けている[2]。2014年には日本オペラ協会 三木稔『春琴抄』春琴[12]、2019年には鳥山妙子『真昼の夜想曲 -何故・だから-』[13]と、演奏活動を続けている[5]。
本人が「私のことをオペラ歌手だと思ってらっしゃる方も多いのですが、本質はリート歌手です[4]」と語るとおり、歌曲の業績も多い。1991年ウィーン楽友協会で日本人としては初めてウィーン学友協会主催の歌曲の夕べに出演。1996年トスティ生誕150周年記念コンサートを紀尾井ホールで開催し、トスティ100曲を歌いあげ、同時に74曲をCDに録音し発売。1999年はレスピーギ生誕120周年にあたり日本で初めて全曲レスピーギのCDをリリース。2002年は10月にトスティ歌曲集5、12月に近代イタリア歌曲集2をリリース。2005年デビュー40周年を記念し紀尾井ホール、府中の森芸術劇場にて記念コンサートを行う。2015年デビュー50周年を記念し白寿ホールにて記念コンサートを行う。日本歌曲に関しても評価が高い[3]。
教育活動に関しても、1998年チャイコフスキー国際コンクールで日本人として初めて優勝した佐藤美枝子を育てるなど、次世代の育成に注力している[2]。他にも門下生は数多く、堀内康雄[14]、木下美穂子[15]、針生美智子[15][16]、小貫岩夫[15][17]、佐橋美起[18]、市原三枝子[19]、米沢傑[20]、小森美枝[21]、斉藤紀子[21]、鈴木彩[21]、角野圭奈子[21]、長谷川留美子[21]、宮本彩音[21]、三村卓也[21]、谷原めぐみ[22]、久留宮まみ[23]、曲尾理紗[24]、本松三和[25]、加藤恵[26]、秦千懿(旧名:秦琴)[27]、新藤昌子[28]、荊木成子[29]、吉川真澄[30]、平野則子[31]、新海智貴[32]、渡邉美智子[33]、国分晴香[34]、加治屋園子[35]、星由佳子[36]、八木まゆみ[37]、松本秋音[38]、小野弘晴[39]、横関祐子[40]、大須賀園枝[41]、久保田束穂[42]、石原久章[43]、富田泰子[44]、松村英行[45]、斎藤紀子、高橋知子、松室華子、三村卓也、小林由樹、木原理菜、中村早希、鳴瀬あゆこ、荷田直美、大熊ちえ美、木原理菜、下平マリ子、進美沙子、水頭順子、角田整保、瀬戸口浩、瀬戸口美希代、露木奈々子、豊島雄一、中島晃紀、松本宏美、皆川如、石崎秀和、乾ひろこ、佐藤優衣、鈴木健司、安永紀子、蒲地隆明、河野通典、松永芙紗子、代宮司美生、平井史、家城由美、三ツ矢淳子、横山聡子、吉田るみ子、劉佳陽[46]、などがいる。
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