Remove ads
朝鮮の社会運動家 (1928-) ウィキペディアから
李 容洙(イ・ヨンス、이용수, 英: Lee Yong Soo, 1928年12月13日[1][2] - )は、元日本軍慰安婦と主張し、その国際的な問題解決を求めている韓国の社会運動家。
韓国挺身隊問題対策協議会:略称 挺対協(現在の日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯:略称 正義連)の支援の下で、韓国国内はもとより、アメリカ合衆国下院121号決議や女性国際戦犯法廷など、国際社会への発信活動においても中心的役割を果たした。しかし、集まった基金の分配をめぐり正義連と対立。2020年5月に元挺対協代表の尹美香は、李は慰安婦ではないと示唆した[3]。
2007年、米下院で「民間業者の甘言に乗せられた家出娘」を演出し、2週間後に来日して議員会館や外国特派員協会で「軍人が夜半に押し入り刃を突き付けて連行された」と語った。傍聴していた秦郁彦は、途中で付き添いの中年女性が何か囁き、米下院での証言の筋書きに切り替える場面を目撃したという[4]。
この慰安婦問題で「私は慰安婦だ、その慰安婦が語る事は真実だ」と豪語してきた李は、2020年5月7日に大勢の集会で、「学生たちが尊いお金と時間を使っているのに、集会は憎悪を教えている[5]」「学生たちに良い影響を与えず、集会はなくすべきだ[6]」、「集会への参加学生からの募金はどこに使われるか分からない」と指摘し、正義連の前理事長で4月の総選挙で国会議員に初当選した尹美香(ユン・ミヒャン)が「李さんから支持されている」と韓国メディアに語ったことを「全部でたらめだ」と否定。その上で「尹氏が国会議員になってはならない」「募金・基金は慰安婦被害者のために使うべきだが、そのように使ったことがない」等と名指しで非難した。
これに対して元挺対協代表尹美香国会議員は、「2015年の韓日(慰安婦)合意で朴槿恵(パク・クネ)政権が受け取った10億円について、李さんの記憶は変わっていた。ほかの(慰安婦被害者の)方々は10億円については受け取ったことを知っていたが、李さんだけは知らなかったと言った」と語り、さらには「李の当初の証言では、『私は被害者ではなく、私の友達が…』だった」と、李の重大な経歴詐称を告発、事実上非難した[7]。
1992年以来両名は活動を共にしてきたが、尹がそれを梃子に与党「共に民主党」の国会議員まで上り詰める一方で、李は金銭の不満を漏らし仲間を非難し、その過程で互いに「性奴隷慰安婦」の捏造を暴露し合う事態となった。
1992年から30年近く「性奴隷慰安婦」役を立派に演じて韓国国家に(これまでの所は)多大な貢献をした李容洙は、これまで「慰安婦」である事を疑われ、その経歴や証言の矛盾等も指摘されながら、そんな事に聊かも動揺することなく、一時は政府高官をも叱り飛ばして「性奴隷慰安婦」を演じ続けて来た名女優に、「女優名演技賞」と金一封を添えて文大統領が贈呈すれば、この様な世界に恥を晒すような結果にはならなかったであろう」、と「性奴隷慰安婦」を世界的に推進した人々から残念がられた。
2020年5月16日、長い間、慰安婦の歴史歪曲を告発してきたメディアウォッチのピョン・ヒジェ代表顧問が慰安婦像の前で李の虚偽証言と尹の慰安婦商売を同時に批判する記者会見を開いた。この日の記者会見には反日銅像真実究明共同対策委員会(共対委)で国史教科書研究所所長の金柄憲と『反日種族主義』の著者の一人である博士の鄭安基も出席した。金は『ニセモノ慰安婦イ・ヨンス』と『偽りの慰安婦像』問題と関連特別演説をした[8]。
日本統治時代の朝鮮・慶尚北道大邱府生まれ[1]。1944年に慰安婦として連れてかれて、「1947年まで慰安所で拷問も受けたと」している[9]。1992年6月25日、被害者であると公表した[1]。
韓国京畿道広州市にあるナヌムの家に拠を構え、韓国や日本の市民団体などの招聘に応じて政治運動のパフォーマンスを行っている。1992年から岡崎トミ子参議院議員らの支援を受けて、日本国の総理大臣と天皇に対して、謝罪と賠償要求、THAAD配備決定以降は撤回を求める政治運動を行っている。2012年3月11日「国会議員になれば日本の天皇から謝罪と賠償を必ず受ける」として第19代総選挙 (大韓民国)に民主統合党に比例代表候補への立候補申請をしたり[10][11]、村岡崇光、尾山令仁などの日本人のキリスト教徒に赦しを与える[12][13]などの活動もしている。
2015年、韓国最大の女性法曹団体である韓国女性弁護士会がイ・ヨンスなど元慰安婦であったことを名乗り出た韓国人女性53人をノーベル平和賞候補に推薦する方案を推進することを発表した[14]。
2020年5月7日「自分は挺対協に利用された」「義援金が被害者に使われたことはない」「28年間にわたり続けてきた水曜集会(旧日本軍慰安婦問題の解決を求めて毎週水曜に開かれる定期デモ)に、これ以上参加しない」と明らかにした[15]。 第21代総選挙で共に市民党から当選した元挺対協代表尹美香は8日、「当党が把握したことによると、李さんの周辺にいらっしゃる方によって少し記憶が歪曲されたようだ」と話した[16]。 2020年5月9日、尹美香がイ・ヨンスの経歴詐称を公表した。「(イ・ヨンスが)1992年に告発の電話をかけてきた時、蚊の音ほどの声で震えながら、『私は被害者ではなく、私の友達が…』と話し出した当時の状況を昨日のことのように覚えている」とした。尹はこの日、Facebookにこのように書いた後、「ほぼ30年間、共に歩んできた」と綴った[17][18]。
「日本国の総理が私の前にひざまずいて公式謝罪し、賠償しなければならないし、そうすることが日本の子孫たちが平和に住めるようになる道だ」と主張し[19]、自分の証言に異論を唱える日本人に対しては「犬同然なやつらよ、私は朝鮮の娘だ。お前らが踏み付けてからもお詫びしない理由は何か」「慰安婦を名乗る女性が死ぬことだけを待つ汚い人間たちの前で、私は絶対死なないでしょう。200年生きて、彼らの末路を私が見るつもりです」と非難している[20]。慰安婦問題日韓合意の成立後も日本に対する謝罪と賠償を求めており、「慰安婦像を東京のど真ん中にも建て、その前を行き交う日本人が申し訳なかったと頭を下げるようにする」と日本で開催された講演会で訴えた。[21]
アメリカ合衆国下院121号決議に関する審議では、「日本は1994年以後、何回も総理発言を通じて慰安婦問題を謝った。一体いつまで謝りなさいというのか」「現在の日本が前の世代の過ちによって処罰されてはいけないだろう」(ダナ・ローラバッカー議員)「慰安婦の中で、283人がアジア女性基金からお金をもらっている」(スティーブ・シャボット議員)などの指摘に対して、イは5分だけ許された発言時間を無視して、1時間以上も発言を続け[22]、「日本のお金を全部かき集めてくれると言っても、私は受けないだろう」と米国議員たちの前で泣き叫ぶパフォーマンスを見せて圧倒し、法案成立の一助とされた[23][24]。韓国では、これを題材とした映画が制作されている[25]。
李容洙は、2015年に週刊誌「未来韓国」のインタビューで、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)を「当事者(元慰安婦)の意見も聞かず、日本との協議を拒否している」[26]「日本が話し合おうといっているのに。会わずに問題が解決できようか」[26]「なぜ自分たちの思うままにやるのか分からない」[26]と批判した。挺対協が在韓日本大使館前で毎週行っている水曜デモについても「何のためにしているのか分からない。ただ、『謝罪しろ』『賠償しろ』と叫んで集会の回数をこなせばいいというものではない」[26]「抗議を毎週やれば性格も態度も悪くなり、健康にもよくない。挺対協の人たちは闘争家の側にいるようだ」[26]と批判した。自らの証言についても「証言は私の命同然なのに、挺対協は本人に確認もせず、事実とは異なる証言集を出した」[26]「静かな場所で証言を聞かねばならないのに、食事をしながら問答したのが大部分。そのために、証言にはめちゃくちゃになったものが多い」[26]と批判した。さらに韓国政府に対しては「日本から援助を受け浦項製鉄を作り、京釜高速道路を建設したのはいいことだ。あの時の金で(韓国が)経済発展をしたのなら、今度は韓国政府が慰安婦問題の解決に積極的になり、日本に先立ち私たちに賠償してほしい」[26]「問題を解決するなら、韓国政府が慰安婦団体と被害者らを一つの場に集めて議論し、意見を聞かなければならない。そうすれば、被害者らが何を望んでいるかが分かり、解決策が出てくる」[26]と述べている。
李の証言については「国民服を来た日本人の男から、ワンピースと革靴をもらってうれしくてついて行った」と話していた内容が「日本の軍服を着た男らが家にやってきて、男から何かとがったものを背中に突きつけられ船に乗せられて行った」と“軍による強制連行”を主張する内容に変更していることから信憑性がないと産経新聞により指摘されている[52]。
『証言・強制連行された朝鮮人軍慰安婦たち』(韓国挺身隊問題対策協議会 明石書店 1993)での本人の証言をもとに列記する。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.