本庄 豊(ほんじょう ゆたか、1954年 - )は、日本の教育者、社会運動家、近代日本社会運動史研究者、戦後史研究者である。
1954年(昭和29年)群馬県碓氷郡松井田町(現:安中市)に生まれる。群馬県立前橋高等学校、東京都立大学卒。国家公務員、地方公務員などを経て、京都府で公立中学校の教員となる。主に男子の暴力非行を担当。その後、立命館宇治中学校・高等学校教諭に転任する。その間、教職員組合専従活動家などを歴任、歴史教育者協議会副委員長(2022~24年)、社会文学会理事、日中友好協会宇治支部長、宇治城陽久御山地区労働組合協議会顧問、立命館大学・京都橘大学非常勤講師[1]。
社会運動史研究に関わって、宇治山宣会[2]、長野山宣会、東京山宣会、伊勢崎多喜二祭、秋田多喜二祭、伊藤千代子の会などで記念講演。近年は戦争孤児問題をはじめとする戦後史研究者として、書籍を出版したり講演を行っている。京都府南部の地元紙『洛南タイムス』に、地域社会運動史「南山城の光芒」を七年間連載した[3]。
専門研究は近現代日本社会運動史、戦争孤児問題や反戦運動を中心とする戦後社会史。
単著・主編著
- 『新ぼくらの太平洋戦争』(かもがわ出版・日本図書館協会選定、2002年)
- 『ここから始める平和学』(つむぎ出版、2004年)
- 『島崎藤村の姪、こま子の「新生」・山本宣治と1920年代の女性たち』紫式部市民文化賞選考委員特別賞(非売品、2004年)
- 『ポランの広場―瓦解した「宮沢賢治の理想郷」』(かもがわ出版、2007年)
- 『パウリスタの風』(群青社、2008年)(本格推理小説)紫式部市民文化賞
- 『山本宣治〜人が輝くとき』(学習の友社、2009年)
- 『テロルの時代〜山宣暗殺者黒田保久二とその黒幕』(群青社、2009年)
- 『シリーズ戦争遺跡』第4巻(汐文社、2010年)
- 『煌めきの章〜多喜二くんへ、山宣さんへ』(かもがわ出版、2012年)
- 『平和を考える戦争遺物』第3巻(汐文社、2013年)
- 『魯迅の愛した内山書店〜上海雁ヶ音茶館物語』(かもがわ出版、2014年)
- 『いじめる子』 (文理閣、2013年)
- 『シリーズ 戦争孤児』第1巻「戦災孤児」(汐文社、2014)
- 『シリーズ 戦争孤児』第2巻「混血孤児」(汐文社、2015年)
- 『シリーズ 戦争孤児』第4巻「引揚げ孤児と残留孤児」(汐文社、2015年)
- 『戦争孤児を知っていますか?』(日本機関紙出版センター、2015年)
- 『戦争孤児~「駅の子」たちの思い』(新日本出版社、2016年)
- 『「明治150年」に学んではいけないこと』(日本機関紙出版センター、2018年)
- 『優生思想との決別~山本宣治と歴史に学ぶ』(群青社、2019年)
- 『なつよ明日を切り拓け~連続テレビ小説「なつぞら」が伝えたかったこと』(群青社、2019年)
- 『山本宣治に学ぶ~科学・共同・ジェンダー』(日本機関紙出版センター、2021年)
- 『戦争孤児資料集成(関西編)』全8巻(不二出版)編纂と解題(2022~23年)
- 『児童福祉の戦後史 孤児院から児童養護施設へ』(吉川弘文館、2023年)ISBN 9784642039239
- 『ケーキと革命~タカラブネの時代とその後』(あけび書房、2023年)
- 『西本あつし 平和行進をはじめた男』(群青社、2023年)
- 『ベラミ楽団の20世紀~音楽でつづる日本現代史』(日本機関紙出版センター、2024年)
主な共著・編著
- 『女たちの京都 歴史をたずねて』(編著、かもがわ出版、2003年)
- 『京都新発見 史跡をたずねて』(編著、かもがわ出版、2004年)
- 『先生、ホンネを聞かせて! 管理主義教育が子どもを切り捨てる』(群青社、2008年)
- 『まるごと社会科 中学・歴史(上)(下) コピーしてすぐ使える』(喜楽硏、2011年)
- 『まるごと社会科 中学・公民(上)(下) コピーしてすぐ使える』(喜楽硏、2011年)
- 『「日本国紀」をファクト・チェック~史実をどう歪めているか』(機関紙出版センター、2019年)
- 『戦争孤児たちの戦後史2 西日本編』(編著、吉川弘文館、2020年) ISBN 9784642068581
- 『事典 太平洋戦争と子どもたち』(共編、吉川弘文館、2022年)ISBN 9784642084147
- 『観光コースでない京都』(高文研、2022年)
『「明治150年」に学んではいけなこと』(日本機関紙出版センター)著者紹介