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『星虫』(ほしむし)は、岩本隆雄のジュブナイル小説。第1回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作[1]。少年少女と星虫の七日間を描いたファンタジー。
星虫 | |
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作者 | 岩本隆雄 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | ファンタジー |
刊本情報 | |
出版元 | 新潮社 |
出版年月日 | 1990年7月 |
総ページ数 | 416 |
受賞 | |
日本ファンタジーノベル大賞最終候補 | |
ウィキポータル 文学 ポータル 書物 |
1990年に新潮社より新潮文庫ファンタジーノベル・シリーズとして発刊されるが、後に絶版。2000年にソノラマ文庫より大幅な加筆と改編が行われた版が発刊された。イラストは新潮文庫は道原かつみ、ソノラマ文庫版は鈴木雅久。
『イーシャの舟』、『鵺姫真話』と並んで星虫シリーズと呼ばれる。1992年6月にNHK-FM放送のラジオドラマ番組『青春アドベンチャー』でラジオドラマ化された。
ソノラマ文庫版の帯に『アニメ化企画決定』と書かれ、ウェブサイト「ソノラマ文庫News On Line」にもそのことが掲載されたが[2]2020年現在具体的な続報は無い。
地球外生命体が確認された近未来の日本、少女友美が宇宙飛行士を目指して密かにトレーニングをしていた。そんなある日、宇宙から飛来した謎の生命体「星虫」が、世界中の人間の額に吸着する。星虫には身体能力を大幅に増幅するという効果があり、拒否反応を示せば簡単に取れることもわかった。
はがれた星虫は絶命してしまうことから、友美と周囲の友人は共存の道を選ぶ。数日後、友人の寝太郎の家の竹林の中で、200年以上誰も入ったことのない森を見つける。そこで地球の悲鳴を聴いた友美たちは、一世紀のうちに地球が滅ぶという大崩壊理論を何とかしようと心に決める。
翌日の朝、星虫は巨大な虫のように成長し、友美と寝太郎を除いたクラスメイトのほとんどが外していた。更に数日経つと頭を覆うようになり、鳴き声を発してガラスが割れるなどの被害が出始める。それでも外すのを拒んだ2人は、寝太郎の蔵に住まうようになる。星虫が時々、目の前を満天の星を映し出すのを見て、友美と寝太郎は星虫を宇宙に返そうと考える。
しかし、死亡者が出ていることから周囲は説得する声を荒らげ、寝太郎も疑心暗鬼になってくる。そこで星虫の保有者は世界で2人だけと聞かされた友美は、星虫を守る為に逃げ続けていたが。
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