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史料のひとつ ウィキペディアから
歴史学における文献資料(ぶんけんしりょう)とは、史料のひとつで、文書および古文書[注 1]、個人的な日記や備忘録などの古記録、書籍、新聞、雑誌など文字によって伝達あるいは記録された資料の総称である。
文書としては廃棄され、再利用に供した漆紙文書や紙背文書を含む。媒体は紙に限らず、木簡・竹簡・金石文・甲骨文・粘土板文書・パピルス文書なども情報量に応じて文献資料に含めるが、墨書土器や篦書・刻書土器などに記された文字断片は通常は文字資料と呼んでいる。
文献資料は歴史学研究における根本的な資料であり、われわれは歴史的事件や人物に関しての詳細を文献を通じて知ることができる。ただし、以下の点に注意しなければならない。
それゆえ、歴史事象の究明のためには、文献資料を互いに付き合わせて史料批判や文献学的な検討をおこなうだけでなく、絵画や写真などの図像資料、考古学的発見によって得られる遺構・遺物などの考古資料、長い間伝承されてきた風俗・習慣・伝説などの民俗資料、関係者からのインタビューによる聞き取り調査(オーラル・ヒストリー)も視野に入れた論考が必要である。
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