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パーリ仏典経蔵長部の第6経 ウィキペディアから
『マハーリ経』[1](マハーリきょう、巴: Mahāli-sutta, マハーリ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵長部の第6経。漢訳では『摩訶梨経』[2](まかりきょう)とも表現する。
伝統漢訳経典の中には、類似内容の経典は無い。
経名は、経中に登場するリッチャヴィ族の人物であるマハーリ(摩訶梨)に因む。
ある時、釈迦はヴァッジ国ヴェーサーリーのマハーヴァナ(大森)重閣精舎に滞在していた。
その頃そこにはコーサラ国やマガダ国のバラモンの使者が集まっており、十の称号(十号)と共に釈迦の評判が広まった。そこで、リッチャヴィ族のマハーリは、バラモン達と共に、釈迦を訪ねて行った。
マハーリは釈迦に「天界」について尋ねる。釈迦は、「天界」は修行者が解脱に至る精神統一の過程で体験するが、それ自体は目的ではないと述べつつ、三結・三毒・五下分結といった煩悩と、四向四果の関係について述べる。
続いて実践内容を尋ねられた釈迦は、八正道、それぞれ10箇ある小・中・大の3種の戒(それぞれ十善戒・十戒・十重禁戒に相当)、六根清浄、五蓋の除去(五禅支の生成)、四禅、そして六神通が述べられる。
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