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日本の十五年戦争期に発表された流行歌の総称 ウィキペディアから
戦時歌謡(せんじかよう)とは、「軍歌」の枠組みを根底に幅広く捉えた、十五年戦争期に発表された流行歌の総称[1]。使用者により意味が異なる曖昧で[1][2]、統一した客観的な基準に乏しい便宜上の呼称である[2]。
西條八十主宰、大島博光編集の総合文芸誌『蝋人形』昭和13年12月号(1938年)には、読者の投稿作品を詩、童謡、短歌などとともに、「戦時歌謡」のジャンルを設けて分類している。1941年(昭和16年)の同誌(12巻12号)には「戦時歌謡」として「来たぞ国民徴用令(郡山・谷玲之介)」「従軍畫家に與ふる歌(熊谷・瀧村春介)」が掲載されており、「戦時歌謡」という呼称が広く全国に浸透していることが窺われる。
長田暁二によると、「戦時歌謡」は1961年(昭和36年)の自身による造語である、という[3]。戦後、1968年の明治百年を契機とする復古基調や懐メロブームの中で、テレビ番組やレコードなどで、「軍歌」「戦時歌謡」「軍国歌謡」などの総称で受容された[1]。櫻本富雄によると、1970年代頃に、「愛国歌」「愛国流行歌」「軍歌流行歌」「軍国歌謡」などが、「戦時歌謡」という名称に定着した、という[4]。
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