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ガジュツ(莪朮、Curcuma zedoaria[1])は、ショウガ科ウコン属の1種の多年草。別名紫ウコン・夏ウコンともいうが[1]、ウコン(秋ウコン、ターメリック、C. longa )、春ウコン(キョウオウ、C. aromatica )とは別種である[2]。沖縄ではムラサキウッチン、屋久島ではガゼツともいう。英語名はゼドアリー (zedoary) 、またはホワイトターメリック (white turmeric)。タイ名はマハーメーク。
マレーシア・インド・ヒマラヤ原産[1]。日本には享保年間に伝来し[1]、屋久島や沖縄などの暖かい地方で栽培されている[1]。ウコンに比べ寒さに弱い。
広卵形の根茎と多くの塊茎がある。葉は数枚根生し、長柄があり、長楕円形をしている[3]。葉の長さは数十センチ、下部は紫がかる。葉間に広い楕円形の穂状花序があり、苞は卵形で緑色。5~6月頃にウコンに似た花を咲かせる[1]。花は淡黄色[2]。
根茎が生薬(日本薬局方に収録)として用いられ、芳香健胃作用がある[1][3]。ウコンよりも薬効は強いとされる。生薬としては莪朮というが[1]、中国では塊根を鬱金(ウコン、キョウオウと同じ)、根茎を蓬莪朮という[1]。
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