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『悠久の車輪』(ゆうきゅうのしゃりん)は、スクウェア・エニックスおよびタイトーが開発、販売した日本のオンライントレーディングカードアーケードゲーム。
アクエリアンエイジオルタナティブ(以下AAA)に続く、タイトーのオンラインカードアーケードゲーム第二弾。タイトーの親会社であるスクウェア・エニックスとの共同クレジットになっているが、基本的に開発、運営はタイトー主導で行われている。西洋ファンタジーをベースにした、独自の世界観に基づくキャラクターが描かれたカードをテーブル型の読み取り筐体の上で操作し、リアルタイムで対戦を行うシステムとなっている。
2007年6月14日まで特定店舗にてロケーションテストを行い[1]、2008年3月11日より全国で稼動を開始した。 また2009年6月18日より、香港でも稼動を開始した。[2] NESYSに対応し、ICカードを用いてサーバーにプレイデータを保存したり、日本全国および香港の他のプレイヤーとの対戦プレイを行うことができる。
ゲームデザインおよびシナリオは、ディメンションゼロなどのトレーディングカードゲームのデザインを手がけた有限会社遊宝洞が担当。また、スクウェア・エニックス所属の吉田明彦がイメージイラストおよび一部カードのイラストレーションで参加している(クレジット表記はAkihiko Yoshida)。
2011年8月31日を以てネットワークサービスを終了した[3]。
筐体は「AAA」からのコンバートではなく、新たに開発されたものである。カード配置場所に映像が表示されるプレイスクリーンなどの仕様を引き継ぎつつ、プレイスクリーン部分の面積拡大や表示映像の高明度化、取り除いたカードを置いておくカードホルダーの追加、ICカードの読み取り方式の変更など、細部にわたって改良が加えられた。この筐体はスクウェア・エニックス開発のLORD of VERMILIONにおいても使用されている。
1対1の対戦ゲームで、1〜5レベルまであるプレイカードの中から合計10レベルになるようにデッキを構成し、相手との戦闘を行う。プレイスクリーン部分が戦場に対応し、盤面のカードを動かすことで画面内の対応するユニットが移動、相手ユニットと接触することで相手を攻撃することができる。
戦場にはプレイヤーの分身である召喚士が存在し、ユニットや特殊な方法で呼び出せる召喚獣で攻撃することで、召喚士のHPにダメージを与えることができる。制限時間内に相手召喚士のHPを全て減らせれば勝利、味方召喚士のHPを全て減らされると敗北。時間切れの場合はより多くHPが残っていた方の勝利となる。
ユニットタイプは3すくみの関係になっている。
ユニットはそれぞれZOC(Zone of Control:接近時に相手を足止めする力)を持ち、マスター<シーカー<キーパーの順に足止めする力が強くなる。 戦闘不能になったユニットは盤面から取り除かなければならない(例外もあり)。一定時間後、そのユニットのコスト分のMPを消費することで復活させる事ができる。
ユニットを動かしながら右側にあるエレメンタルボタンを押すことでその場所にエレメンタルを生成することが出来る。また生成中はそのユニットは無防備になる(生成中に戦闘不能になると、エレメンタルは生成されない)。エレメンタルと召喚士を結んだ三角形以上の角を持った図形を魔法陣という。エレメンタルは最大6個まで生成でき、数が多いほど召喚ゲージの上昇速度が上がる。召喚ゲージがMAXになった状態でエレメンタルボタン、アビリティボタンを同時押しする事で召喚獣を召喚する事ができる。召喚獣は魔法陣の大きさによって滞在時間が異なり、魔法陣が大きいほど長く滞在し続ける(相手にダメージを与え続ける)。 最初から使用できる召喚獣はラファエルのみだが、特定の条件を満たすことで使用可能となる。 また、自軍召喚士のHPが約3割以下になり、HPゲージが赤く点滅している状態で召喚を行うとそれぞれ固有の「潜在能力」が発動する。その多くは非常に強力な効果を持ち、劣勢からの一発逆転を狙えるようになっている。
アビリティは、ユニットが生存している間20秒ごとに貯まるAP(アビリティポイント)が各ユニット毎に決まっている値まで貯まったときに左側にあるアビリティボタンを押すことで使用できる。相手ユニットにダメージを与える能力や、味方エレメンタルに様々な効果を付加するエンチャント能力など様々なものがある。 アビリティがプレイヤーの意思で発動できるとすると、スキルは自動的に発動する能力である(味方召喚士のHPが一定以下、残り時間が一定以下など)。また、アビリティやスキルを持っていないキャラクターも存在する。
カードのレアリティにはSR(スーパーレア)、R(レア)、UC(アンコモン)、C(コモン)、EX(エキストラ 4th エクスパンションより追加)の5種類があり、入手しづらい順にレアリティが高くなっている。稼動当初は1セット(50枚)の中身はSR1枚、R3枚、UC8枚、C38枚となっていた。 2008年7月29日に、1st エクスパンション“聖剣の行方”が排出開始となり、それに伴ってカード配列がSR2枚、R4枚、UC8枚、C36枚に変更された。 また、4thエクスパンション“混沌の楔”において新レアリティが追加されたことにより、SR2枚、R4枚、EX4枚、UC11枚、C29枚に変更された。
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