「恋よ、さようなら」 (I'll Never Fall in Love Again) は、バート・バカラックとハル・デヴィッドが1968年のブロードウェイミュージカル『プロミセス・プロミセス』用に書いた作品で、ディオンヌ・ワーウィック盤が1969年から1970年にかけて大ヒットして全米第6位を記録し、カバー・バージョンも数多く発表された作品である。
解説
バート・バカラックとハル・デヴィッドのコンビは1968年、映画『アパートの鍵貸します』(1960年)をミュージカル化した『プロミセス・プロミセス』(1968年)用の楽曲を書き、なかではミュージカルのタイトル曲と「恋よ、さようなら」がチャートインした。
「恋よ、さようなら」は、まずバート・バカラック自身の演奏盤が1969年全米第93位を記録し、ディオンヌ・ワーウィック盤は翌1970年に全米第6位、イージー・リスニング・チャートでは第1位、R&Bチャートでも第17位を記録した。ディオンヌは、この曲でグラミー賞最優秀女性歌唱賞を受賞した。イギリスではボビー・ジェントリー盤が1969年に全英第1位を記録している[1]。
ミュージカル『プロミセス・プロミセス』はニール・サイモンが脚本が書き、ディヴィド・メリックの製作、ロバート・ムーアの演出で1968年12月1日に開幕して1281回も上演された作品で、ビジネス世界での成功をテーマにしている。バカラックは、このミュージカルに"Knowing when to leave"(去りし時をしって)”Wanting things""Whoever you are I Love you"などを提供している[2]。
カバー・バージョン
- ジル・オハラ & ジェリー・オーバック - アルバム『Promises, Promises: Original Broadway Cast Album』(1968年)[3]
- チェット・アトキンス - アルバム『Solid Gold 69』(1969年)[4]
- バート・バカラック - アルバム『Make It Easy on Yourself』(1969年)[5]
- シャーリー・バッシー - アルバム『Does Anybody Miss Me』(1969年)[6]
- エラ・フィッツジェラルド - アルバム『Ella』(1969年)[7]
- ボビー・ジェントリー - アルバム『Touch 'Em With Love』(1969年)[8]、『Fancy』(1970年)[9]
- ジャック・ジョーンズ - アルバム『Time for us』(1969年)
- ボビー・ヴィントン - アルバム『My elusive dreams』(1970年)
- ジョニー・マティス - アルバム『Raindrops keep fallin' on my head』(1970年)[10]
- カーペンターズ - アルバム『Close to you』(1970年)[11]
- パティ・ペイジ - アルバム"『oney come back』(1970年)[12]
- バート・バカラック & エルヴィス・コステロ - サウンドトラックアルバム"『オースティン・パワーズ:デラックス(Austin Powers: The Spy Who Shagged Me)』(1999年)同作に「世界一豪華なストリートミュージック」との設定でカメオ出演している本人とエルヴィス・コステロによる演奏。[13]
出典
外部リンク
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