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フレデリック・ショパン作曲のピアノ曲 ウィキペディアから
幻想ポロネーズ(げんそうポロネーズ、Polonaise-Fantaisie)変イ長調 作品61は、フレデリック・ショパンのピアノ独奏曲。晩年の1846年に出版され、A.ヴェイレ夫人に献呈された。
この曲は所々にポロネーズのリズムが散見されるも、構成からは幻想曲に近い。実際、ショパンは当初この曲の題を「幻想」としており、ポロネーズとしてではなく幻想曲として作曲していた。複雑な和声と自由な形式をもつ独創的な作品で、ショパンの独立した作品としては大規模な部類に入る[1]。
「この痛ましい幻影は芸術の域を超えている」とフランツ・リストは評している。アルトゥール・ルービンシュタインやヴラジーミル・ホロヴィッツの演奏もあり20世紀半ばになって人気が出た。現在は同時期に書かれた舟歌(作品60)、チェロソナタ(作品65)とともに最晩年の傑作とされる。
5つの主題(第1、第2の主題がポロネーズ風)による自由な形式を持ち、ショパンらしい悲愴なパッセージもしばしば現れるが、全体を支配するのは美しくも夢幻的な雰囲気であり、終盤では何かが沸き起こるかのようなAllegro maestosoから、最後はやや快活なスケルツォ風に終わるなど、多彩な内容を持つ。調性や、冒頭の4度降下のモチーフなど、幻想曲(作品49)との共通点も指摘される。
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