平沢ゆうな

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平沢 ゆうな(ひらさわ ゆうな、1985年昭和60年〉9月6日[1] - )は、日本の漫画家トランスジェンダー。作品は「忘レソコナイ」(第68回ちばてつや賞奨励賞)[2]、『僕が私になるために』[3][4]、『白百合は朱に染まらない』[4][5]、『鍵つきテラリウム』[8][6]など。男性としての会社勤務を経てホルモン療法性別適合手術を受け、2015年女性戸籍変更[9][10]メンサの会員で、物理学量子光学専攻)の修士課程修了者[1]。本稿では平沢自身の体験を漫画化した作品「僕が私になるために[11][12][3]についても記述する。

概要 平沢 ゆうな, 生誕 ...
平沢 ゆうな
生誕 (1985-09-06) 1985年9月6日(39歳)[1][注釈 1]
職業 漫画家
ジャンル 青年漫画
代表作僕が私になるために[3][4]
「白百合は朱に染まらない」[5][6]
「鍵つきテラリウム」[6][7]
受賞 第68回ちばてつや賞一般部門奨励賞[2]
公式サイト 迷子駅
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作品一覧

単行本

  • 『僕が私になるために』講談社モーニングKC〉、2016年、ISBN 978-4-06-388616-0
    ドイツ語版 - 『Yunas Reise zum Ich: My Sex Change Experience』Martin Bachernegg 翻訳、Carlsen Verlag GmbH、2021年8月、ISBN 978-3551746566
  • 『白百合は朱に染まらない』講談社〈ヤンマガKCコミックス〉、全2巻。
    1. 2019年2月、ISBN 978-4-06-514557-9
    2. 2019年9月、ISBN 978-4-06-516649-9
  • 『鍵つきテラリウム』フレックスコミックスメテオCOMICS〉、全4巻[7][20]仏語版 -『Terrarium』 グレナ社)。
    1. 2019年5月、ISBN 978-4-86675-060-6(仏語版 - 2021年6月、ISBN 978-2344044711
    2. 2019年9月、ISBN 978-4-86675-072-9(仏語版 - 2021年9月、ISBN 978-2344046203
    3. 2020年2月、ISBN 978-4-86675-092-7(仏語版 - 2021年11月、ISBN 978-2344046210
    4. 2020年11月、ISBN 978-4-86675-126-9(仏語版 - 2022年2月、ISBN 978-2344051788
    - 同作は2020年の「第4回 みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で、ベスト10以外の「他にも投票が多かった人気作品」の中に入っている[22]
  • 『竜医のルカ』講談社〈モーニングKC〉、既刊4巻
    1. 2023年2月、ISBN 978-4-06-530667-3
    2. 2023年8月、ISBN 978-4-06-532563-6
    3. 2024年2月、ISBN 978-4-06-534543-6
    4. 2024年9月、ISBN 978-4-06-536746-9

出演

  • 2020年6月12日(11日深夜) - TOKYO MX『らしく~My Story~』[23]

僕が私になるために

概要 僕が私になるために, ジャンル ...
僕が私になるために
ジャンル 青年漫画
漫画:僕が私になるために
作者 平沢ゆうな
出版社 講談社
掲載誌 週刊モーニング
レーベル モーニングKC
発行日 2016年6月23日
発表号 2016年15号 - 2016年21号
巻数 全1巻
話数 7(単行本では8)
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作者である平沢自身の性転換手術体験を題材としたエッセイ漫画[11][12][3]。特に手術部分の詳細な説明が話題を呼び[11][12]性別適合手術に求められる「覚悟」を描いたシリアスなルポ漫画とのレビューもある[3]。単行本ではホルモン療法時を描いた「episode8」が追加されている[24]

あらすじ

大学を出て会社員となった平沢は、男性としての違和感を感じるようになる。意を決して医者を訪ねるも苦言を呈され、一念発起して女装で通院し始める。道行く人の心ない一言に傷つきながらも、医者から性同一性障害として診断が下ってホルモン療法が始まり、タイでの性転換手術を迎える。タイではダイレーションの痛みや幻肢痛尿道口圧迫に苦しみながらも、陽気な看護師達の笑顔や兄妹からの励ましで手術後の痛みに耐えていく。帰国後には後輩に対して、性別適合手術を料理に例えて説明する。裁判所での戸籍変更はあっけなく終わり、平沢は友人達にも温かく受け入れられる[15][25][注釈 3]

書誌情報

脚注

参考文献

関連文献

外部リンク

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