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平沢 ゆうな(ひらさわ ゆうな、1985年〈昭和60年〉9月6日[1] - )は、日本の漫画家、トランスジェンダー。作品は「忘レソコナイ」(第68回ちばてつや賞奨励賞)[2]、『僕が私になるために』[3][4]、『白百合は朱に染まらない』[4][5]、『鍵つきテラリウム』[8][6]など。男性としての会社勤務を経てホルモン療法、性別適合手術を受け、2015年に女性へ戸籍変更[9][10]。メンサの会員で、物理学(量子光学専攻)の修士課程修了者[1]。本稿では平沢自身の体験を漫画化した作品「僕が私になるために」[11][12][3]についても記述する。
作者である平沢自身の性転換手術体験を題材としたエッセイ漫画[11][12][3]。特に手術部分の詳細な説明が話題を呼び[11][12]、性別適合手術に求められる「覚悟」を描いたシリアスなルポ漫画とのレビューもある[3]。単行本ではホルモン療法時を描いた「episode8」が追加されている[24]。
大学を出て会社員となった平沢は、男性としての違和感を感じるようになる。意を決して医者を訪ねるも苦言を呈され、一念発起して女装で通院し始める。道行く人の心ない一言に傷つきながらも、医者から性同一性障害として診断が下ってホルモン療法が始まり、タイでの性転換手術を迎える。タイではダイレーションの痛みや幻肢痛、尿道口圧迫に苦しみながらも、陽気な看護師達の笑顔や兄妹からの励ましで手術後の痛みに耐えていく。帰国後には後輩に対して、性別適合手術を料理に例えて説明する。裁判所での戸籍変更はあっけなく終わり、平沢は友人達にも温かく受け入れられる[15][25][注釈 3]。
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