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『巡回診療魔』(じゅんかいしんりょうま)は、宇能鴻一郎による日本の官能小説。桃園書房の雑誌『小説CLUB』で1984年から1985年にかけて「姐御探偵」(あねごたんてい)の表題で連載され、1986年に桃園文庫へ収録される際に改題された。
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主要な登場人物4名は西遊記をベースにしており、文庫版の表紙には「超次元西遊記」の副題が付けられている。
しがないサラリーマン生活に身をやつしている猿田サトルの前世は戦国武将・織田信長であったが本能寺の変で追い詰められて自害し、その瞬間に臣下の羽柴秀吉へ意識が乗り移り謀反を起こした明智光秀を討って天下人となったが400年後、転生してサラリーマンとなった猿田は上司から理不尽かつ執拗ないびりに遭い続けていた。
そんなある日、猿田はおでん屋台で酔い潰れ意識が朦朧とする中で不思議な預言を聞かされる。そして、その預言の通りに美女が2人組のヤクザに追われて猿田に助けを求めて来た。猿田は特技の手品でヤクザを翻弄し、美女を窮地から救い出すがその美女は駐車場に停めてあった自分の愛車へ猿田を誘い込むや否や、猿田のズボンを脱がせて男性器に金属製の輪をはめ込み「お師匠様」と呼ぶことを強要して来た。美女の正体は内閣調査部の特命調査官・通称「姉御探偵」だったのである。
その後、保健所の検診車を装って巡回し団地妻を犯していた猪瀬八郎と、上野でロリコン・ショップを営んでいた斜五条を加えた一行は様々な難事件の解決に挑んで行く。
宇能鴻一郎、『巡回診療魔 超次元西遊記』 桃園書房〈桃園文庫〉
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