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日本の地球科学者 ウィキペディアから
岩生 周一(いわお しゅういち、1913年1月9日 - 1999年2月5日)は、日本の地球科学者。専門は、鉱床学・堆積岩岩石学。福岡県久留米市生まれ。
1931年旧制福岡高等学校理科甲類を卒業し、東京帝国大学理学部地質学科に入学。1935年同卒業。1938年地質調査所(現:産業技術総合研究所)の技師に任官。1953年東京大学教養学部地学教室の教授となる。1969年同理学部地質学教室教授に転任し、1973年定年・退職、名誉教授となる。その後、1973~1978年千葉大学理学部教授を務めた。また、日本学術振興会など諸機関の委員を歴任し、戦後の日本の復興に非金属資源開発の面から大いに貢献した。1963~1965年には旧イラン王国に出張し、同国の地質調査所設立に尽力したことは特筆される。1973~1974年、日本粘土学会会長。
地質調査所勤務時代から、一貫して我が国の粘土鉱床や耐火物資源の研究を行い、多くの成果をあげた。特に京都府西部丹波地域に発達する赤白珪石と呼ばれるチャート質角礫岩について、詳細な記載を行い、その成因を論じた研究[2]は有名である。また、特殊な化学組成を持つ堆積岩の成因を究明した研究[3]でも知られる。これらの顕著な学会・業界における業績に対し、1986年に勲二等瑞宝章を贈られている。
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