小国神社
静岡県周智郡森町一宮にある神社 ウィキペディアから
小國神社(おくにじんじゃ、小国神社)は、静岡県周智郡森町一宮にある神社。式内社、遠江国一宮。旧社格は国幣小社で、現在は神社本庁の別表神社。神紋は「右三つ巴」。
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大鳥居
本宮山の南側の山麓に鎮座する。境内は秋には紅葉の名所として有名である。
祭神
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
歴史
創建時期は不明だが、社伝によれば、欽明天皇16年(555年?)2月18日、現在地より6kmほど離れた本宮山に神霊が示現したので、勅命によりそこに社殿が造営されたのに始まる。なお、このときに正一位の神階が授けられたと社伝にはあるが、国史での当社の初見である『続日本後紀』承和7年(840年)6月14日条では「遠江国周智郡の無位の小国天神(中略)に従五位下を授け奉る」と記されている。六国史終了時の神階は従四位上である。
『延喜式神名帳』では小社に列している。皇族や武将の信仰が篤く、遠江国一宮として崇敬を受けた。当社を一宮として記載する史料の最初は、1235年の「当国鎮守小国一宮」という記述である。江戸時代には「一宮神社」と称していた。
中世以降、朝廷の衰退により勅使が廃れたが、室町時代、戦国時代を通じて祭祀が途断えることはなかった。元亀3年(1572年)、甲斐の武田信玄が遠江に侵攻した際、徳川家康に味方した。天正3年(1575年)、徳川家康が社殿を再建し、江戸時代に入ってからも歴代の将軍が社殿の造営や営繕、社領の寄進を行っている。
境内
- 社殿
- 社殿前鳥居
- 神幸所
- 勅使道杉並木
- 事待池
摂末社
- 奥磐戸神社
- 並宮
- 八王子社
- 宗像社
- 飯王子社
- 塩井神社
- 瀧宮
- 愛宕社
- 白山社
- 全國一宮等合殿社 - 全国一宮等の祭神73柱を祀る。かつては73柱を祀る境内社が境内各地にあったが、明治初年の本社焼失に伴い、明治15年からは境内末社八王子社に合祀されていた。平成元年に独立の境内社として再建された。
- 鉾執社
- 八王子社
- 宗像社
- 飯王子社
- 全國一宮等合殿社
- 鉾執社
文化財
重要無形民俗文化財(国指定)
- 遠江森町の舞楽 - 小国神社の舞楽・山名神社天王祭舞楽・天宮神社の十二段舞楽を包括。1982年(昭和57)1月14日指定[1]。
選択無形民俗文化財(国選択)
静岡県指定文化財
現地情報
所在地
交通アクセス
脚注
関連図書
外部リンク
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