日本の雑誌流通のためのコード ウィキペディアから
雑誌コード(ざっしコード)は、日本で流通する雑誌を管理するために使われている流通用管理コードである。雑誌のタイトルごとに5桁の数字で設定される[1]ものであるが、発行される各号ごとに2桁の番号を加えることで単品管理することができる。雑誌の裏表紙左下に「雑誌 xxxxx-xx」(または「雑誌 xxxxx-xx/xx」)と書いてあるのがそれである。本項では雑誌コードを含めてバーコード化された、共通雑誌コードおよび定期刊行物コードについても説明する。
雑誌コードは雑誌のタイトルごとに5桁の数字で設定される商品番号で、日本出版インフラセンター[注釈 1]に設けられた雑誌コード管理センターが付与する[4]。雑誌コードは永続的な一意性が保証されておらず、再利用されることがあるが、センターから付与された者以外が利用することは規約により禁じられている[5]。
雑誌コードはタイトルごとに付与されるが、雑誌の各号を単品管理するために2桁の月号数をハイフンでつないで表示されている。POSシステムなどのシステムが導入されていない小売店では、この表示を用いて販売管理や返品処理などを行っている[4]。POSシステムや流通過程においては後述のバーコード化されたコードが利用されているが、雑誌コード(および月号数)はその構成要素として用いられている。
雑誌コードは5桁で構成されるが、先頭1~2桁で発行形態を区別しており、それにより付番規則や運用方法が異なっている。[4]
共通雑誌コードは1986年から2004年まで使われていた雑誌用識別コード。#雑誌コードをJANコード体系に割り付けたものである(詳細はJANコードを参照)。バーコード化されている。
次の13桁から構成される。
AAABBBBBCCDDE
1991年12月の改定では定価の最大値を増やすため、識別コードを1桁削り定価を1桁増やしている。
AABBBBBCCDDDE
各パートの内容は次のとおり。
共通雑誌コードは、俗にTコードと称されることもある。これは、バーコードに添えてOCR数字として表示する際、数字13桁の頭にTを付けて表示したことによる(なお、このTの表示は、OCRによる物流システムにおいて、後に続く数字13桁がJANコードであることを示す記号であり、共通雑誌コード以外でも用いられる)。
定期刊行物コードは2004年6月1日から使われているバーコード化された雑誌用識別コード。対象は雑誌(週刊誌・月刊誌)のみで、コミックス、ムック、オーディオ商品などには振られているISBNコードに応じた書籍JANコードを用いる。[6]
アメリカ・カナダで用いられていたUPCコードがEANコード(JANを含む)と2005年から統一されるにあたり、アメリカの国番号として 10-13 が使用されることになった。 これにより 11 を使用していた共通雑誌コードは重複を避けるため 491 で始まる定期刊行物コードに改定されることになった。[2]
13桁のJANコードに5桁のアドオンコードを加えた計18桁から構成される。[7]
AAABCCCCCDDEF-GHHHH
各パートの内容は次のとおり。
コードの配布は雑誌コード管理センターにより一元管理されている[8](実務はトーハン雑誌部に委託)。
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