天狗久
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天狗 久(てんぐ ひさ)は、阿波国(現在の徳島県)の人形師。3代目まで存在する。天狗久の資料の多くは現在、徳島市天狗久資料館に収蔵されている。
吉岡 久吉(よしおか ひさきち、1858年7月1日(安政5年5月21日) - 1943年(昭和18年)12月20日)は、阿波国名東郡中村(現在の徳島市国府町)の笠井岩蔵の三男として生まれる。16歳のときに人形師・若松屋富五郎に弟子入りする。その後、和田村の吉岡家の養子になって天狗屋の屋号で独立する。人形の目にガラス眼を考案し、頭部の大型化を推進した。宇野千代原作の小説『人形師天狗屋久吉』では、天狗久本人の語りを通してその人物像が鮮明に描かれている。40数点の作品が徳島県文化財に指定されている。1943年(昭和18年)12月20日、86歳で死去。弟子に久米惣七、天狗弁(近藤弁吉)等がいる。
吉岡 要(よしおか かなめ、1880年(明治13年)12月 - 1915年(大正4年)7月)は、徳島市国府町に生まれ、初代天狗久の長女であるしげるの養子となり、二代目天狗久を名乗った。別名、天狗要。養父天狗久と共に製作した作品が殆どであり、天狗要としての作品は少ししか残っていない。1915年(大正年)7月、36歳で死去。
吉岡 治(よしおか はじめ、1911年(明治44年)12月 - 1978年(昭和53年)10月)は、先代、天狗久の二男として生まれた。別名、天狗治。幼少期より初代天狗久より学んでいた。1978年(昭和53年)10月、66歳で死去。
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