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『壁男』(かべおとこ)は、諸星大二郎による日本の漫画作品。『COMICアレ!』(マガジンハウス)にて全3回が掲載された。
いずれも著者の別作品『夢の木の下で』『遠い国から』『鰯の埋葬』と共に収録されている。
上述の漫画を原作とし、『壁男』 (英題:The Wall Man) の題で2007年に公開された日本映画。
ほぼ全編が北海道の札幌市で撮影され、スタッフもその殆どが北海道にゆかりがある「地方発」映画。キャッチ・コピーは「その壁に、何かいる。」
テレビ局でレポーターをつとめる響子のもとに視聴者から「壁男の噂、知っていますか?」という葉書が届く。壁の中には人間でも妖怪でもない「壁男」というものが住んでいるという噂。これをきっかけに響子の担当する番組で壁男の追求が始まり、次第にこの噂は社会現象の様相を呈していく。響子自身は「単なるテレビネタ」として取り扱っていたが、恋人の仁科は異常な程興味を持ち、壁男とのコミュニケーションを試みるが…。
この映画の製作発案者は監督の早川渉である。名古屋市出身ではあるが、大学時代以降札幌市に在住している。このため自分の「ホームタウン」は札幌であるとし、本当の意味で「北海道発」の映画を作ることを意識し、制作スタッフ・主演以外のキャスト・技術者などをすべて北海道にゆかりのある人物を起用している[1](但し、劇場公開用の35mmフィルムを現像する現像所は北海道に存在しないため、HDデータ(後述)のフィルム化は東京の東映ラボ・テックが担当している)。
制作過程には全てHD(ハイディフィニション=ハイビジョン)を使用している(劇中劇のテレビ画面の映像を除く)。使用したカメラはパナソニック製のVARICAM(AJ-HDC27F)。通常このカメラでの収録はDVCPRO HDのカセットテープで行われるが、この作品では仕上がりの品質向上のために「10bit非圧縮収録」を行い、編集など全ての工程を非圧縮のまま仕上げている。また「人間の視点に極めて近く」という点にも拘り、HDTV用のレンズではなく35mmフィルム用のレンズを使用している。
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