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海外渡航用のナンバープレート ウィキペディアから
国際ナンバー(こくさいナンバー)とは、自国の車で外国に行くとき(自家用車両を使った旅行、自家用車の持ち出しやラリーへの参加など)に、自国のナンバープレートの代わりにつけるナンバーのこと。「海外渡航用ナンバー」(かいがいとこうようナンバー)ともいう。
自動車カルネを利用できる地域において、その国に持ち込んだ日本登録の車を現地で運転する際には日本のナンバープレートを国際ナンバープレートに変更する必要がある[1]。
この場合、一時渡航における手荷物や業務用機材と同じ扱いで、その車両を持ち帰る(輸出入には当たらない)ことが原則となり、関税が免除される。帰国時期が不明確な転勤や移住に伴う持ち出しの場合は、現地のナンバーを取得する。
なお、日本で登録されている自動車を、自動車カルネが不要な(使えない)地域[1]の一部、例えば韓国[2]やアメリカ[3]に一時的に持ち込む場合、国際ナンバーは不要である。
日本で見られる一般のナンバーとの違いは、地名表示が漢字・ひらがなではなくアルファベット表記である点と、ひらがな部分がローマ字であるという点、さらに一連指定番号が4桁の場合のハイフンがないという点である。このナンバーは、登録国外に持ち出される車両のナンバープレートはアルファベットとアラビア数字を用いた物でなければならないという道路交通に関する条約の規定を満たすために発給される。ナンバープレートは原則として自作だが、受注生産する業者も存在する。なお、自動車カルネの申請と同時であれば、日本自動車連盟(JAF)へ申し込むことが可能である。
なお、日本国内では、日本発行の国際ナンバーを使用することはできない。国内~国外間を通して走行する(間に船舶等による航送を挟む)ことを見越しての国内向けの通常のナンバープレートとの同時装着も法令違反である[要出典]。
日本の地名表示は、地名を都道府県名の頭文字の漢字1文字(他府県と重複する場合は漢字2文字)で表していた時には運輸支局の都府県名(北海道のみは運輸支局の地名)の各漢字をローマ字で書いたときの頭文字の2文字をとる。
地名が現在の表記に変更されてからは、以前の地名と重複しないように、前述した「運輸支局の都府県名(北海道のみは運輸支局の地名)の各漢字のローマ字2文字」+「新しい表記の地名の文字をローマ字で表したときの最初の1文字」の3文字表記(山形など変更前と同じ表記の場合は2文字のまま)。
ご当地ナンバーの国際ナンバーも発行されている(漢字が強調されているものは、県名の頭文字が重複するため最初から漢字2文字のもの)。
通常の韓国のナンバープレートにはハングルが表記されている。従って、国際条約に基づいて韓国外を走行する場合には、数字とアルファベットのみで構成される特別なナンバープレートが必要となる。
登録地名は日本のように省略せずそのままローマ字表記し、用途記号のハングル1字もローマ字表記する。例えば、ソウルナンバーはSEOUL、釜山ナンバーはBUSANのようになる(ただし、2004年以降の登録地名表記を省略したナンバーの場合は不要)。なお、バイクのように市町村単位のナンバーの場合も、表記内容(特別市、広域市、道、および市区郡名)をそのままローマ字表記する。例えば、京畿道水原市ナンバーの場合、GYEONGGI SUWONとなる。
東南アジア諸国連合(ASEAN)域内では数字とアルファベット等による国際ナンバーの導入が検討されている[4]。
カンボジアでは2004年1月から「車両の免許プレートの発行に関する政令」が施行され、ASEAN域内での国際ナンバー導入を見越した新しい登録制度がスタートし、これまでのナンバープレートは使用できなくなった[4]。
なお、シンガポール・マレーシア間(ジョホール・シンガポール・コーズウェイ、マレーシア・シンガポール・セカンドリンク)のように、頻繁に往来がある場合、自国のナンバーのままで、相手国にそのまま乗り入れることも可能である(ただし、別途手続きは必要である)。なお、両国ともナンバーは数字とアルファベットのみで構成されている。
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