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『困った一夜』 (こまったいちや、フランス語: Une nuit Terrible)は、ジョルジュ・メリエスによる1896年のフランスの無声コメディ映画である。この映画はメリエスのスター・フィルム社によって公開され、カタログでは作品26番となっている[1]。 また、この作品には『scène comique』という副題もつけられている[2]。
困った一夜 | |
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A Terrible Night | |
映画の1コマ | |
監督 | ジョルジュ・メリエス |
製作 | ジョルジュ・メリエス |
公開 |
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製作国 | フランス |
言語 | なし(サイレント) |
男は寝ようとしたが、巨大な虫がベッドや壁を登ってきて男が眠るのを邪魔した。男はほうきで虫を叩いて攻撃し、ベッド横に収納されていた便器に捨てた。
この作品は、1880年代にイギリスのバンフォース社が公開した一連の喜劇用幻灯機用映画からインスピレーションを得たものと思われる[3]。また、メリエスが映画特殊効果で有名になるよりも前の作品である。メリエスがカメラ特殊効果を使った最初の有名な映画は、1896年後半に制作された『ロベール=ウーダン劇場における婦人の雲隠れ』である。巨大な虫は、ワイヤーと厚紙で構成された単純な小道具である[4]。
この映画はメリエス自身の携帯用カメラで撮影された。モントルイユにあるメリエスの自宅の庭で、昼光と布を背景として撮影された[4]。眠ろうとする男の役はメリエス自身が演じた[2]。
一般的に『困った一夜』は現存していると言われており[1]、様々なDVDコレクションに載っている[5][6]。しかし、メリエスの玄孫であるポリーヌ・メリエスは2013年に、一般的にこの『困った一夜』として知られている映画は、実際はメリエスの後期の映画『真夜中のエピソード』(作品190番)であり、オリジナルの『恐ろしい夜』は、よりシンプルな風景と異なるカメラ配置を特徴とするが、全体的な内容とベッドは同じであり、シネマテーク・フランセーズが所蔵する2つの印刷コピーと、1900年頃にレオン・ボーリューが出版したパラパラマンガとして現存していると発表した。この仮説が正しければ、この『困った一夜』と『真夜中のエピソード』の両方が現存することになる[7]。
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