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日本の愛知県豊橋市にある建築物 ウィキペディアから
商家「駒屋」(しょうか こまや)は、愛知県豊橋市二川町字新橋町21にある歴史的建造物である。旧東海道二川宿にある。豊橋市指定有形文化財。
元禄4年(1691年)、田村家は遠江国敷知郡中之郷村(現・静岡県湖西市)から二川宿へ移った家である[3]。当初は医業を行い、後に米穀商や質屋となった[3]。明和7年(1770年)以降、松音寺の門前にある瀬古町から新橋町の枡形北側に移転した[3]。田村家の屋号は駒屋であり、歴代の当主は田村善蔵を襲名した[3]。田村家は二川宿の宿役人や村役人を勤め、安政2年(1855年)には苗字を名乗ることが許された[3]。
天保元年(1830年)に生まれた9代当主の田村善蔵苗政は、書道、華道、南画、茶道、俳諧など様々な教養を持った文化人でもあった[3]。幕末の万延2年(1862年)に生まれた10代当主の田村善蔵(田村邦三郎)は二川郵便局長や渥美郡会議員などを歴任した[3]。1889年(明治22年)に生まれた11代当主の田村憲造は薬学者(医学博士)となり、東京帝国大学教授を務めた[3]。
2000年度(平成12年度)に建物の調査が行われると、2002年度(平成14年度)には田村家から建物が豊橋市に寄付され、豊橋市は土地を購入した[4]。2003年(平成15年)5月には主屋など8棟が豊橋市有形文化財に指定された[4]。2012年(平成24年)9月には全8棟の改修復原工事に着工し、2014年(平成26年)3月に竣工すると、2015年(平成27年)11月に一般公開を開始した[4]。2016年(平成28年)には都市景観大賞(都市景観部門)を受賞した[1]。
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