頑火輝石
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頑火輝石(がんかきせき)、エンスタタイト(英: enstatite)は、ケイ酸塩鉱物の一種。マグネシウムを主成分とする斜方輝石[4]。
化学組成は Mg2Si2O6 で、Mg が Fe2+ に置換した斜方輝石が鉄珪輝石(てつけいきせき、ferrosilite、フェロシライト)。頑火輝石(En)と鉄珪輝石(Fs)とは連続固溶体をつくるため、En50Fs50 を境にする。かつては2種間を古銅輝石(こどうきせき、bronzite) - 紫蘇輝石(しそきせき、hypersthene) - 鉄紫蘇輝石(てつしそきせき、ferrohypersthene) - ユーライト(eulite)に分けていたが、現在では使われない。
また、同じ化学組成で単斜晶系のものは、単斜頑火輝石という。
学名は、ギリシャ語で『対抗する』を意味する"Enstates"にちなむ。融点が高く、約1400 ℃に加熱しないと、溶け始めない[4]。つまり、頑(かたく)なに、火に対抗する。これが鉱物名の由来であり、和名も同様である[4]。
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