判じ物
描画を使い文言や言葉の一部を表現する手法 ウィキペディアから
判じ物(はんじもの)とは、文字や絵画に隠された意味を当てる謎解き[1]のこと。

概要
発祥は詳しく判っていないが、似たような遊びが平安時代にあったことは判っている。江戸時代の町民文化において、浮世絵で描かれた判じ物が出回るようになり、庶民が手軽に楽しむようになった。当時は「なぞ」と呼ばれていた[2]。
判じ絵
判じ絵(はんじえ)は、絵で表したなぞ解き[3][4]。江戸時代の末期に庶民の間で流行した。



西洋でも古くからある文化である。有名なのはフリードリヒ2世とヴォルテールとの間の判じ絵の手紙である[5]。フリードリヒ2世が送ったのは「pの下に2つの手、à、ノコギリの下に100?」の絵で、対してヴォルテールは「Ga!」と返信した。これはフランス語の同音異義語を用いる判じ絵であり、フリードリヒ2世の絵は「Deux mains sous Pé à cent sous scie?」と読み、変換すると「Demain souper à Sanssouci ? 」(明日サンスーシ宮殿で晩餐?) となり、ヴォルテールの返信は「Gé grand, A petit!」(大きなG、小さなa!)と読み、「J'ai grand appétit ! 」(食欲を感じます!)という意味になる。
判じ読み
判じ読み(はんじよみ)は、文字で表されるなぞ解き。字謎(じなぞ)とも呼ばれる。 また、掛詞を使って表と裏の2つの意味を持たせる表現法も判じ読みと呼ばれる[6]。
判じ読みの例
出典
関連項目
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