出湯温泉
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出湯温泉(でゆおんせん)は、新潟県阿賀野市(旧国越後国)にある温泉。周辺の今板温泉、村杉温泉と併せて五頭温泉郷(ごずおんせんごう)を構成している。
五頭(ごず)連峰西側の山裾(やますそ)に位置し、五頭連峰県立自然公園(日本森林浴100選に選ばれている)に含まれる。古くから湯治場として知られる静かな温泉地。周辺に白鳥の渡来する「瓢湖」、登山を楽しめる「五頭山」、森林浴・キャンプ・川遊びを楽しめる「県民いこいの森」、ゴルフ場などが点在する。
アトピー性皮膚炎に効果がある湯として全国に知られ、治療に訪れた人たちの中で、定住者も多い。
五頭山の山麓に温泉街が広がる。出湯温泉のゲートをくぐるとその道の先には華報寺(けほうじ)が見える。出湯温泉はその華報寺を中心にかたちづくられている珍しい地形である。江戸・明治・大正・昭和期と参拝・湯治客が後を絶たなかったため、華報寺までの参道は中心に追い越し禁止線のある県道である。宿泊施設は5軒[2]存在する。
共同浴場は2軒、「出湯共同浴場」と「華報寺共同浴場」(正式名称「漲泉窟(ちょうせんくつ)」)が存在する。また出湯共同浴場の側には露天風呂のみの共同浴場も存在する。
開湯は809年である。弘法大師空海が錫杖をついて湧出させたという開湯伝説が残る、新潟県内で最も古い歴史がある温泉。鎌倉時代には幕府に温泉税を納めていた。江戸時代に見る温泉番付「諸国温泉功能鑑」に「越後出湯の泉」として記されている。「漲泉窟」は江戸時代、徳川幕府の直轄領「天領」だったが、江戸時代の終わりと共に国から払い下げがあり、源泉の周りの家々7軒が「七軒衆(しちけんしゅう)」という組織を形成し、源泉を引き継ぐこととなった。その後、七軒衆の内、一番公共性があるということで、華報寺が代表で管理をし、七軒衆が温泉業を営む権利を持っている。[3][4][5][6][7]
2021年時点では以下の通りである。
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