公文 菊仙(くもん きくせん、1873年-1945年)は明治時代口絵画家、日本画家

来歴

久保田米僊の門人。明治6年、高知市に生まれる。本名は時衛。明治25年(1892年)に東京へ上京し、日本画家の米僊に師事している。明治35年(1902年)頃から『やまと新聞』に挿絵を描いたほか、明治36年(1903年)から明治45年(1912年)まで村上浪六小説の口絵を描いている。明治40年(1907年)には『国民新聞』に雇われていたようである。また、坂本龍馬中岡慎太郎らの肖像画を描いている。昭和4年(1929年)に描いた龍馬の肖像画が大流行し、2000部が頒布販売された。昭和20年、太平洋戦争により千葉県へ疎開、同地で72歳で没した。

作品

  • 「当世五人男吉田雄蔵」 村上浪六作 嵩山堂 明治36年
  • 「当世五人男川上三吉」 村上浪六作 嵩山堂 明治37年
  • 「夜叉男」前後 村上浪六作 嵩山堂 明治38年
  • 「八軒長屋」 前中後 村上浪六作 民友社 明治40年
  • 「煩悶病院」上下 村上浪六作 嵩山堂 明治42年
  • 「稲田一作」前 村上浪六作 民友社 明治42年
  • 「元禄忠魂録」 村上浪六作 至誠堂 明治45年

脚注

参考文献

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