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全米技術アカデミー(ぜんべいぎじゅつアカデミー、英: United States National Academy of Engineering、NAE)は、1964年にアメリカ合衆国政府によって設立された非営利研究機関である。1863年、エイブラハム・リンカーンによって設立された全米科学アカデミーと同様の議会活動によって設立された。全米工学アカデミーとも。2020年現在の代表はJohn L. Anderson。
略称 | NAE |
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設立 | 1964 |
種類 | 非政府組織 |
ウェブサイト | http://www.nae.edu |
NAEは会員選考などを自律的に行っており、他の国立アカデミーと共に連邦政府への諮問という役割を担っている。また、工学の教育と研究促進のためのプログラムを実施し、優れた工学者・技術者の表彰を行っている。NAE会員に選ばれることは工学関連では最高の栄誉とされており、生涯にわたる業績が評価された結果といえる。
NAEは全米アカデミーズの一部であり、他には米国科学アカデミー (NAS)、全米医学アカデミー (NAM)、全米研究評議会 (NRC)などの組織がある。
会員は、既存会員の推薦と当人の技術・工学分野での業績を評価して選出される。新会員選定は年に1回行われる。正式な会員はアメリカ市民でなければならない[1]。外国人を選出した場合は「外国準会員」とする[1]。2013年現在、2,000人を越える正会員と外国準会員がいる[2]。
毎年3つの賞を選考しており、それぞれの受賞者には副賞として50万ドルが贈られる。ゴードン賞、ラス賞、チャールズ・スターク・ドレイパー賞の3つで、この3つを合わせて工学分野のアメリカ版ノーベル賞と呼ぶこともある[3][4][5][6][7]。
ゴードン賞は、アナロジックという会社の創業者バーナード・マーシャル・ゴードン(発明家、慈善家として知られる)にちなんで2001年から授与が開始された。工学における新たな教育手法を開発した学界のリーダーを表彰することを目的としている[8]。賞金50万ドルは半分が受賞者個人に、もう半分は受賞者が所属する組織に贈られ、進行中の研究開発に使われる[8]。
ラス賞は、社会に対する影響が大きく、普及によって人類の進歩に寄与した技術革新を表彰するもので、1999年に開始された。オハイオ大学出身で Systems Research Laboratories 創設者 Fritz Russ とその妻 Dolores Russ にちなんで名付けられた[9]。
チャールズ・スターク・ドレイパー賞は技術の発展や技術関連の公的な教育に貢献した者を表彰するもので、1989年に開始された。名称の元となったチャールズ・スターク・ドレイパーは「慣性誘導装置の父」と呼ばれる人物で、MIT教授でもあり、チャールズ・スターク・ドレイパー研究所の設立者でもある。副賞は50万ドル。
NAEは週に1回、ワシントンD.C.のラジオ局WTOPで番組を放送しており、その内容はNAEのウェブサイトにアーカイブされている[16]。また、隔週でニュースレターも発行している。
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