入江・高砂貝塚
北海道洞爺湖町にある縄文時代の遺跡 ウィキペディアから
北海道洞爺湖町にある縄文時代の遺跡 ウィキペディアから
入江・高砂貝塚(いりえ・たかさご かいづか)は、北海道洞爺湖町入江と高砂町の内浦湾を望む標高10メートルから20メートルの台地上に位置する、縄文時代前期末から晩期中葉(紀元前3,500年-紀元前800年ごろ)にかけての貝塚を伴う遺跡[1]。1988年5月13日に国史跡に指定された。2021年(令和3年)、「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産に登録された。
この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2020年12月) |
貝塚の他に竪穴建物跡(縄文時代前期から後期のものが多い)、土坑墓等から構成される。貝類のみならず海獣や魚類の骨も見られ、当時のこの地域での漁労文化の発達を物語る[1]。
貝塚は入江貝塚と高砂貝塚に分かれるが、入江貝塚では縄文時代前期末の人骨が4体、中期のものが4体、後期初頭のものが7体の計15体分が出土している。一方の高砂貝塚では、後期初頭の土坑墓が1基、晩期中葉のものが28基出土している。イノシシの牙で作られた製品やオオツタノハガイ製貝輪など、北海道では入手できないものも出土したため、他地域と盛んに交流したことが窺える[1]。
虻田郡洞爺湖町高砂町44には「入江高砂貝塚館」という、入江貝塚と高砂貝塚から出土した資料を紹介する博物館があり、縄文土器や、動物骨による道具・副葬品などを展示している。
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