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夾紵を漆で貼り重ねて作られた棺 ウィキペディアから
乾漆棺(かんしつかん)とは、夾紵(きょうちょ、麻布)を漆で貼り重ねる技法によって作られた棺の一種である。夾紵棺とも言う。 乾漆棺には麻布を幾重にも貼り重ねて形成した脱活乾漆棺と、木棺に布を漆で塗り固めた木心乾漆棺の2種類がある。
ごく一部の終末期古墳にみられ、当時最高級の棺として貴人の葬送に用いられたと考えられる。
乾漆棺の出土例は極めて少ない。いずれも被葬者は皇族をはじめとする貴人が想定されている。
大阪府柏原市の安福寺には、夾紵棺の一部が所蔵されているが、同寺周辺には終末期古墳がないため、叡福寺北古墳から出土した棺の一部である可能性が指摘されている。柏原市指定文化財[1]。
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