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2枚の扉により開閉するもの ウィキペディアから
両開き(りょうびらき)は、扉の開閉の形態のひとつで、2枚の扉を左右に移動させることにより扉を開閉するものを指す。対義語は1枚の扉を移動させることで開閉させる片開き。両開きで開閉する扉は、両開き戸、両開き扉と呼ばれる。
両開きの開き戸は、大きな備品の搬入・搬出が必要であったり、多くの人が出入りするオフィスや公共建築などに用いられる[1]。また、住宅の門扉[2]、オフィス用家具[3]、大型の冷蔵庫[4]等にも用いられている。
病院の手術室入口などのスムーズな開閉(速やかな開閉)が求められる場所では、双方向(扉の手前側及び奥側)いずれからも押して開く構造のスイングドアが多く用いられる。
扉を収納するスペースがなく、かつ開き戸では開扉時のスペースが取れない場合には、折戸を両開きにした扉が採用されることがある。これは「4枚折戸」とも称され、路線バスや一時期の路面電車などでは国を問わず採用されている。
両開きの引き戸は、両引き戸、引き分け戸[5]とも呼ばれる。両引き戸は、2枚の扉が1本の溝やレールに案内される点で、複数枚の扉が複数の溝やレールに案内される引き違い戸と異なる。
両引き戸は、建物の入口に自動ドアが設置される場合や、エレベーターのドア等に用いられる。2枚の扉を手動で開閉する場合には、両引き戸ではなく、引き違い戸が用いられることも多い。
現在の日本国内で使用されている鉄道車両においては、路面電車や荷物車・貨車での採用が先行した。1960年代ごろまでは大部分の通勤形車両は片開き扉であったものの、両開きにすることで扉の有効開口寸法の拡大と開閉に要する時間の短縮が期待できるため、その頃からの新造車両の大半は両開き扉となっている。ただし、京浜急行電鉄のように、扉の幅よりも扉の数を増やした方が得策として、他社よりも遅くまで片開き扉の採用を続けていた事業者も存在する。特別料金を徴収する特急形車両においては、両開き扉が採用されている車両は日本においては少数である(JR東海373系電車、名鉄2000系電車など)。JR北海道に両開き扉を有する車両は現存しない。
エレベータ(エレベーター)で両開き扉がある。中央から開くので、大勢の出入りに都合がよい。挟まれ防止の仕組みに差があり、機械式センサを両側の扉に持つもの、一方のみに持つもの、扉にセンサが無く、光学的センサがついているものがある。
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