下参謀(しもさんぼう)は、明治維新の戊辰戦争の際に東北地方(奥羽)を従えるための奥羽鎮撫総督府(おううちんぶそうとくふ)に置かれた役職。総督の下に副総督・参謀と共に置かれ、このうち総督・副総督・参謀には公家が任命され、下参謀には武家の代表者が任命された。公家の総督・副総督・参謀はいわば“お飾り”に過ぎず、総督府の実権は武家である2人の下参謀(薩摩藩・長州藩出身)が握った。
当初、薩長下参謀には、薩摩藩の黒田清隆(のちの第2代内閣総理大臣)と長州藩の品川弥二郎(のちの内務大臣)が就くはずだった。しかし、黒田と品川は下参謀への就任を辞退し、黒田・品川のそれぞれの先輩に当たる、薩摩の大山綱良(のちの鹿児島県令)と長州の世良修蔵(第二奇兵隊軍監)が下参謀に就任した。
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