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1937年生まれの日本の元女優 (1937-?) ウィキペディアから
上原 美佐(うえはら みさ、1937年3月26日[1] - 没年不詳)は、日本の女優。福岡県福岡市出身。本名は上原 美佐子(うえはら みさこ)[1]。
福岡市立福岡女子高等学校卒業後、文化女子短期大学在学中に『隠し砦の三悪人』で監督の黒澤明にヒロイン役に抜擢されてデビュー。抜擢されたきっかけは、上原が短大在学中に師事した徳川義親のもとを訪れた際に、東宝の社員の目に留まったことにある。1981年の黒澤明・千秋実・藤原釜足とのテレビ対談では、名古屋の東宝系の映画館に行った際、東宝の社員に声をかけられた、と本人は語っている。当時、上京の折には徳川義親の家に泊まり、徳川義親の行く先々について回ったため「徳川家の孫娘」と噂されたこともある[2]。
黒澤はあくまで上原の「気品と野生の二つの要素がかもしだす異様な雰囲気」[3]のみを評価し、デビューに至った。撮影にあたって、馬術を習い、障害を跳べるまでになった。そのほか、武家の姫らしい身のこなしのために剣道も習った。演技は初めてでまったくの素人だったため、そのつど黒澤が演じてみせ、その通りに従い進めていったという。
きりりとした顔立ちと躍動感溢れる演技で人気を博し、一躍スターとなるが、本人は「私には才能がない。」と2年で引退した[3]。
1981年4月4日フジテレビ系列『ゴールデン洋画劇場』放送後、黒澤監督、千秋実、藤原釜足、上原美佐が出演し当時を振り返った。この時上原は女優業を引退していたため「引退後、主婦、二児の母」と紹介されていた。
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