ワックスエステル

蝋(ワックス)の、化学上の表現 ウィキペディアから

ワックスエステル(Wax ester)とは、(ワックス)の化学的な表記。

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トリアコンタノール(C30)とパルミチン酸(C16)によるトリアコンタニルパルミチン酸

炭素数10から12以上の長鎖脂肪酸と、同じく8以上の脂肪族アルコールエステル結合した、長い鎖状の分子構造を持つ[1]

栄養学的な脂肪、つまり長鎖脂肪酸が3価アルコールのグリセリンにエステル結合したトリアシルグリセロールと異なり、ヒト消化できず油脂瀉下を引き起こすことがある一方、皮脂腺で作られる脂質の主成分[2]でもある。

クジラ深海魚オレンジラフィーバラムツアブラソコムツクロマトウダイヒョウマトウダイなど)に多く含まれ[3]、浮力調節とエネルギー貯蔵を兼ねていると考えられている。 アシネトバクター属の細菌では、エネルギー貯蔵に用いられている[4]カイアシ類ミドリムシなどのプランクトンでも見られ、一部では化石燃料の代替研究が行われている。

植物では、ホホバの種子から得られるホホバオイルが利用されている[5]。皮膚に塗布した時の使用感は、ホホバオイルとオレンジラフィー油では違いは分からない[6]

出典

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