Loading AI tools
ウィキペディアから
レニングラード防衛記章(ロシア語: Медаль «За оборону Ленинграда»)は、ソビエト連邦の記章。大祖国戦争中のレニングラード包囲戦において、レニングラードの防衛に尽力した一般市民や軍人に授与された。1942年12月22日に制定されたレニングラード防衛記章は、同時に制定されたオデッサ防衛記章・セヴァストポリ防衛記章・スターリングラード防衛記章と合わせてソ連初の記章である。
レニングラード防衛記章 | |
---|---|
ソビエト連邦による賞 | |
種別 | 記章 |
受章資格 | ソ連市民 |
受章条件 | レニングラードの防衛 |
対象戦役 | レニングラード包囲戦 |
状態 | 廃止 |
歴史・統計 | |
創設 | 1942年12月22日 |
総授与数 | 1,470,000 |
序列 | |
上位 | 溺者救助記章 |
下位 | モスクワ防衛記章 |
1942年の晩秋、国防人民委員部はレニングラード、スターリングラード、セヴァストポリ、オデッサでの防衛戦を扱う記章を作成するよう要請した。11月24日には記章作成、提供、試作品や記章の説明に関する命令が続いて下された。加えて、記章はこれらの諸都市防衛に参戦したすべての人物(軍民問わず)に授与するよう決定された[1]。
レニングラード防衛記章は制定直後から授与が始まり、1945年までに約60万人が記章を受章している。受章者の情報は1945年にまとめられ、レニングラード包囲と防衛州立記念博物館に収められた。受章者の名簿で6巻を費やす程の量だったが、現在は失われている[2]。
1985年には受章者が約147万人に達した。なお、そのうち1万5000人は包囲時まだ小児あるいは少年だった若年層である。
レニングラード防衛記章は、レニングラードで防衛戦を戦ったすべての軍人・市民に贈られた。
なお、レニングラード防衛記章を受けた者には、1957年に制定されたレニングラード250周年記念記章を受ける権利が与えられている。
レニングラード防衛記章は真鍮製であり、直径32mmの正円形をしている。表面には、旧海軍省を背景に赤軍兵士、赤色海軍兵士、労働者が銃剣を構える様子が描かれている。メダル上部には、天頂に五芒星を配置し、円周に沿って«ЗА ОБОРОНУ ЛЕНИНГРАДА»(レニングラード防衛のために)の文言が刻まれている。メダルには凸状の縁取りがついている。裏面には鎌と槌があり、その下に«ЗА НАШУ СОВЕТСКУЮ РОДИНУ»(我らが祖国ソビエトのために)と刻まれている。
メダルは五角形の台座に繋がっており、台座にはモアレの入った黄色のリボンが巻かれている。リボンの真ん中には2mmの緑の線が走る。リボンの幅は24mmである。
佩用する際は左胸に着ける。オデッサ防衛記章がある場合はその右に配置する[3]。
レニングラード防衛記章はニコライ・モスカリョーフによって設計された。彼の設計以外にも、採用されなかった案が以下の7種類存在する[4]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.