レイディオスクス
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レイディオスクス[1](学名:Leidyosuchus)は、後期白亜紀のカナダ・アルバータ州に生息した、アリゲーター上科に属する絶滅したワニ目の属。1907年にローレンス・ラムが命名しており、タイプ種は L. canadensis[2]。カンパニアン期のダイナソーパーク累層から数多くの標本が発見されている。アリゲーター上科としては中型であり、頭蓋骨長は最大で40センチメートルを上回る[3]。
レイディオスクス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Leidyosuchus canadensis 頭蓋骨 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
地質時代 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
後期白亜紀カンパニアン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Leidyosuchus Lambe, 1907 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
かつて本属には長年多くの種が分類されており、具体的にはサスカチュワン州の暁新統から産出した L. acutidentatus (Sternberg, 1932)、ノースダコタ州とワイオミング州の暁新統から産出した L. formidabilis (Erickson, 1976)、アルバータ州のカンパニアン階から産出した L. gilmorei (Mook, 1942)、コロラド州・モンタナ州・ノースダコタ州・サウスダコタ州・ワイオミング州のマーストリヒチアン階から産出した L. multidentatus (Mook, 1930)、L. riggsi (Schmidt, 1938)、L. sternbergii (Gilmore, 1910)、ワイオミング州の始新統から産出した L. wilsoni (Mook, 1959)が挙げられる[3]。しかし、1997年に Chris Brochu は本属を再評価し、これらの種の大部分を再分類した。L. acutidentatus、L. formidabilis、L. sternbergii、L. wilsoni は新属ボレアロスクス属へ、L. multidentatus はリストログナトスクス属へ再分類された。また L. gilmorei は L. canadensis のシノニムとして扱われたほか、L. riggsi は化石の断片性ゆえに同定不能とされた[3][4]。
レイディオスクスはアリゲーター上科の中で最も基盤的な属の一つである。形態・分子・層序情報を用いた2018年の Lee & Yates の解析に基づき、アリゲーター上科内におけるレイディオスクスの位置付けを以下のクラドグラムに示す[5]。
ワニ目 |
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出典
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