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ルリマツリ

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ルリマツリ
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ルリマツリ(瑠璃茉莉[2]学名Plumbago auriculata)は、イソマツ科ルリマツリ属植物[1][3][4]。大きな空色花弁を付ける[4][5]、観賞用植物である[5]。別名はアオマツリ[3][5]

概要 ルリマツリ, 分類(APG IV) ...
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特徴

南アフリカ原産の植物であり[3][4]、南アフリカでは自生している[1]。幹は直立し[1][2][6]、枝分かれし、先端はややつる状になる[1][2][4]多年生草本とする文献[5]と、低木とする文献がある[3][4][6]。高さは1.5 m[5]ほどであるが、放任すると4 - 5 mまで生長する[7]

は互生し[3][6]、長楕円形[1][2][3][4][6]またはへら[1][3][6]で、長さは5[1][2][6] - 6 cmである[4]。鈍頭であるが、先端はややとがる[1]。短い葉柄を持つ[6]

はかたまって咲き[8]、長さ5 cm、直径2.5 cmで、5つの空色[4][5][8](淡青色[1][6])の花弁を持つ[4]白色品種「アルバ」、薄紫色の品種「ブルームーン」もある[9]。花筒は長く[1][4][6]、3 - 4 cmになり、基部に粘性を帯びた短毛が密集する[7]。穂状花序[2]春から秋にかけてよく開花し[2][3][6][7][9]、長期にわたって咲き続ける[6](がく)は筒状で5裂し[1][6]、裂片は倒卵形をとる[6]。萼には柔毛がある[3]蒴果(さくか)は長楕円形で[1][3]、5室ある[3]染色体数は2n=14[3]

属名Plumbagoラテン語で「」を、種形容語 auriculata(アウリクラータ)は「耳形の」を意味する[7]シノニムPlumbago capensis で、種形容語 capensis は「喜望峰産の」という意味である[1]和名のルリマツリ(瑠璃茉莉)のルリは花の色、マツリはマツリカジャスミン)に似た花の姿に由来する[10]

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栽培

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花壇に植えられたルリマツリ(筑波実験植物園)

ルリマツリ属の中では最も市場に出回る種である[9]ブルームーンの名で流通することもある[9]。南アフリカ原産であり、熱帯では露地栽培、温帯では温室栽培される[4]。ヨーロッパへの移入は1818年のことである[3]。鉢植えもできるが、温室栽培が一般的である[7]北半球の温帯では温室で越冬させ、5月頃に花壇に移植し、夏から晩秋にかけて花を楽しむことができる[6]。日光を好み、水はけのよい土壌を好むため[8]、日当たり不良で多湿な環境の場合、茎や葉が伸びて容易に花が咲かなくなることがあるので、植木鉢のまま花壇に埋めてしまう方法もある[2]

ほぼ1年を通して花が咲き、特に春から秋にかけて咲きやすい[7]。開花後に剪定する[2][9]。冬季は7 - 8以上に保つ必要がある[7]。常緑性であるが、日本では冬の寒さで葉が枯れてしまうことも少なくない[10]

挿し木(挿し芽[2])で増やすのが一般的であるが、根茎で増やすこともできる[7]。挿し木の場合、2 - 8月に[2]若い新条の先端を5 - 6 cmに切って砂に挿す[2]。古株の場合は4 - 5月頃に植木鉢から抜いて株分けする[2]。生育速度は速い[8]

実生の場合、2 - 3月にピートを混ぜた床にまき、15 - 21℃を保つ必要がある[2]。ただし日本ではほとんど種子が採取できない[6]

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脚注

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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