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通信で使われる線型な誤り訂正符号の1つ ウィキペディアから
リード・マラー符号(リード・マラーふごう、英: Reed–Muller code)は、通信で使われる線型な誤り訂正符号の1つの種類である。発見者は Irving S. Reed と D. E. Muller である。リード・マラー符号は、R(r, m) で表され、r は符号の次数、m は符号語の長さ n = 2m である。リード・マラー符号は、元が {0, 1} である有限体 GF(2m) におけるバイナリ関数に関連する。
符号 R(0, m) は反復符号[1]、符号 R(1, m) はアダマール符号、符号 R(m − 1, m) はパリティチェック符号である。リード・マラー符号は直交性があるために興味深い特性を持ち、ブール関数空間と見なせる。
長さ n = 2m のリード・マラー符号は以下のように構成される。
まず とおく。このとき、部分集合 に対して、指示ベクトル を次で定義する。
また における次の二項演算を「楔積; wedge product」と呼ぶ。
は、体 上の m 次元ベクトル空間ゆえ、次のように記述できる。
このとき、n-次元空間 において次のベクトルを定義する。
ここで、Hi は における超平面 である。リード・マラー 符号 R(r, m) とは、長さ n = 2m、 次数 0 ≤ r ≤ m であり、
によって生成される符号のことである。
m = 3 とする。すると n = 8 であり、次のようになる。
そして、上の構成と同様に、次のようにおく。
r = 1 とすると、符号 R(1, 3) は次の集合から生成される。
あるいは、次の行列を生成行列とする符号である。
r = 2 とすると、符号 R(2, 3) は次の集合から生成される。
あるいは、次の行列を生成行列とする符号である。
リード・マラー符号 R (r, m) は次の特性をもつ。
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