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ジョージアの川 ウィキペディアから
リオニ川(リオニがわ)またはリオン川(リオンがわ、グルジア語: რიონი、英: Rioni River、Rion River)は、南コーカサスのジョージア西部を流れる主要河川。同国ラチャ地方のコーカサス山脈に源を発し、西へ流れ黒海に注ぐ。河口にはポティ(古代のファシス)の町がある。クタイシ(古代のコルチス)もこの川沿いに位置する。
長さは327km、流域面積13,400km2であり、全体がジョージア国内にある川では最長である。川はコーカサス山脈南側の標高2960m地点からはじまっている。
河口両側には泥炭地と湖が発達している「コルヘティ地域中央部の湿地群」があり、1997年にラムサール条約登録地となった。一帯には淡水のヨシ原と汽水域の塩生植物の群落があり、オジロワシやミサゴの営巣地となっている[1]。
古代ギリシャではファシス川(Φᾶσις)として知られ、ヘーシオドスの『神統記』、ロドスのアポローニオスの『アルゴナウティカ』、ウェルギリウスの『ゲオルギカ』、アエリウス・アリスティデスのAd romamなどの文献に「海の航行東限」として記されている。ソクラテスは『パイドン』で「ヘラクレスの柱とファシス川の間は世界の一部に過ぎない」とした。
コウライキジの学名のPhasianus colchicusは、この川からコウライキジが西へ渡ったことが由来とされる[2]。
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