ユーロコプター X3
ウィキペディアから
ユーロコプター X3(Eurocopter X3:X-Cubed、えっくすきゅーぶど , " Eurocopter X³ " と表記される[1])は、エアバス・ヘリコプターズ社が開発中の実験複合ヘリコプターである。本機は220ノット (250 mph; 410 km/h)以上の速度での飛行を目指している[2]。
ユーロコプター X3
- 用途:実験複合ヘリコプター
- 製造者:エアバス・ヘリコプターズ
- 初飛行:2010年9月6日
- 生産数:1機
- 運用状況:開発中
開発


X3実証機はユーロコプター EC 155に牽引式プロペラを備えた小翼を取り付けたものを基にしている。牽引式プロペラは2基の主ターボシャフトエンジンで駆動され、このエンジンは同時に5枚ブレードのメインローターも駆動している。本機は、小翼が揚力の一部を負担することでメインローターの負荷を下げて回転数を抑え、これによって前進側ブレードの抗力低減と後退側ブレードの失速防止を実現する、という概念を実証するための高速ヘリコプター試験機である[3]。飛行速度(前進速度)が増大するにつれて小翼の発生する揚力も増大し、メインローターの回転数は最小で15%にまで減少する[4]。
X3は2010年9月6日にイストルル・テュベ空軍基地にある装備総代表部(Délégation Générale de l'Armement)の施設で初飛行を行い、2011年5月12日に数分間430 km/h (267 mph)の速度で飛行を記録した[5][6]。
アメリカ陸軍への提案と辞退
- アメリカ合衆国のアメリカ陸軍の軍用ヘリコプターの数種類の系列を完全に新規開発する計画である「統合多用途・将来型垂直離着陸機計画」(Joint Multi-Role / Future Vertical Lift , 略語:JMR / FVL)に対して、エアバス・グループ(EADS)は、ユーロコプター X3 ( ユーロコプター社の実験複合ヘリコプター )に基づいていると予想される 統合多用途ヘリコプター ( JMR ) の第一段階 ( Phase I ) の技術概念実証 ( デモンストレーション ) の提案書を提出する予定だったが、ユーロコプター X3 の知的財産権を米国に移転しなければならない可能性があるため、2013年 5月下旬に辞退し、軽武装・偵察ヘリコプター ( Armed Aerial Scout , AAS) 計画の入札に焦点を当てる( 後にこちらも入札を取り消される )。[7][8][9][10]
要目
Data from FlightGlobal[12] 注:その他の要目はユーロコプター社から発表されていない
- 定員:乗員2 名
- 全長:
- 全高:
- 主ローター直径:
- 主ローター旋回面積:
- 空虚重量:
- 最大離陸重量:
- エンジン:2 × ロールス・ロイス/チュルボメカ RTM322 ターボシャフト エンジン、2,270 shp (1,693 kW)
- 巡航速度:407 km/h=M0.33 (220< knots [2])
- 巡航高度:3,810 m (12,500 ft [2])
- 上昇率:
関連項目
- 統合多用途・将来型垂直離着陸機計画 (Joint Multi-Role / Future Vertical Lift , 略語:JMR / FVL )
- パイアセッキ X-49
- シコルスキー X2
出典
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.