ユマニチュード

ウィキペディアから

ユマニチュード: Humanitude)とは、包括的ケアメソッドのひとつ[1]。ひろく用いられているが、特に高齢者認知症[2]患者において有用とされている。ユマニチュードとはフランス語で「人間らしさ」の意[3]

歴史

ユマニチュードは、体育学を専攻するフランスのイブ・ジネスト[4]とロゼット・マレスコッティ[5]により開発され[6]、35年以上の歴史をもつ[1]。知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法[1]

手法

ユマニチュードではまず評価を行う。

  1. 回復を目指す
  2. 機能を保つ(悪化しないようにする)
  3. 共にいる(そばに居て、穏やかに死を迎える)

といういずれの 段階にあるのか、評価する。

ケアの実施にあたっては

  1. 見つめること[2]
  2. 話しかけること[2]
  3. 触れること[2]
  4. 立つこと[2]

を基本として[6]、これらを組み合わせて複合的に行う。 「見つめながら会話位置へ移動する」「アイコンタクトが成立したら2秒以内に話しかける」「言葉をかけながら、相手に静かに触れる」など、そのケアの内容は具体的である。150を超える具体的な技術があり、「人とは何か」という哲学に基づいて体系化されている。

効果・評価

看護・介護職にとっても、患者にとってもユマニチュードにより、ケア満足度が上昇したとの報告がある。[7]

注釈

外部リンク

参考書籍

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