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ロシア連邦シベリア北西部のヤマロ・ネネツ自治管区にある半島 ウィキペディアから
ヤマル半島(ヤマルはんとう、ロシア語: полуо́стров Яма́л パルオーストラフ・イマール)は、ロシア連邦シベリア北西部のヤマロ・ネネツ自治管区にある半島である。 長さは約700キロメートル。西はカラ海に面し、東のオビ湾を挟んでギダン半島に向かい合う。 北はマリーギナ海峡、パガ湾を挟んでベルイ島と隣接している。
北極圏にあるヤマル半島の大部分は永久凍土に覆われており、地質学的には1万年未満の非常に若い地域である。
伝統的で大規模なトナカイの遊牧が、ロシア連邦内では最もよく維持されている地域である。 数千人のネネツ人やハンティ人が約50万匹のトナカイを飼育している。 また、数多くの種類の渡り鳥が生息する地域でもある。
1970年代にまず鉄道が引かれてガス田開発の開発が始まるが、ソビエト連邦崩壊で停滞。 2000年代には鉄道が修復され、2012年10月からはボワネンコフ・ガス田の生産開始された[3]。
ロシアの巨大ガス企業ガスプロムにより、ボヴァネンコフスコー石油ガス田(露: Бованенковское нефтегазоконденсатное месторождение、英: Bovanenkovskoe oil and gas field)を開発する「ヤマル計画」が計画されているが、伝統的なトナカイの遊牧に重大な影響が心配されている。
実際の天然ガス採掘は2017年にノヴァテク、仏トタル、中国石油天然気(ペトロチャイナ)とシルクロード基金の出資するヤマルLNGにより開始され、12月8日に最初の液化天然ガス(LNG)がタンカーに積み込まれた。記念式典にはロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンも出席した。当初は年産550万トンで、2019年までに1650万トンへの増産を目指す[4]。LNGは砕氷タンカーなどにより主にアジアへ輸出される予定である[5]。
2017年3月には、半島東部に建設されたサベッタ港に、新造された砕氷タンカー「クリストフ・ドマージュリー号」が初入港していた[6]。 ヤマルからのLNG積出船としてはこのほか、商船三井などが発注していた「ウラジーミル・ルサノフ号」が投入される[7]。
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