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モスコー・ミュール

ウォッカをベースとするカクテル ウィキペディアから

モスコー・ミュール
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モスコー・ミュール(Moscow Mule)とはオールデイカクテル(食前食後を問わず飲めるカクテル)として、メジャーなスタンダードカクテルの一つ。モスコミュールと表記することもある[1]

概要 モスコー・ミュール, 基本情報 ...

概要

「モスコー・ミュール」は「モスクワラバ」という意味である[1][2][3]。ラバには後ろ足でキックする習性がある[2][3]。また、酒についてもアルコール分が高く、胃に刺激を与えるものを「キックがある」と表現する[2][3]。このことから「ミュール」の名が付けられた[2][3]。「モスクワ」はウォッカを使用していることから[3]

なお、名称に「クーラー」とは付いていないが、クーラーの一種である[4]。また、ジンジャービア(またはジンジャーエール)と柑橘類果汁を加えるという観点では「バックス(bucks)」の一種と言うこともでき、モスコー・ミュールはウォッカ・バックの異称とも言える[5]

ジンジャービアを用いるのが原典のレシピであるが、日本ではジンジャービアの入手が容易でないため、ジンジャーエールを代わりに用いるレシピが普及している[2][6]

また、銅製マグカップで提供するのが、本来のスタイルである[3][6]

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由来

1933年アメリカ合衆国における禁酒法が終わり、ウォッカも自由にアメリカ合衆国へ輸入できるようになった[7]。しかしながら、バーボンウイスキーライ・ウィスキーに押されてウォッカの市場はなかなか拡大しなかった[7]

1946年、ハリウッドに店を構えていたバーテンダーのジャック・モーガンが考案したとされる[2][3]。ジャック・モーガンはピムス・カップというイギリス産まれのカクテルをつくるためにジンジャービアを大量に仕入れた[2]。しかし、ピムス・カップはさっぱり売れず、ジンジャービアの大量在庫を抱えることになった[2]。そこでウォッカとジンジャービアを組み合わせたところ、これが人気となった[3]。銅製のマグカップはジャックの友人が仕入れたものの、こちらも売れずにいた。その友人の発案によって銅製マグカップで提供することになった[3]

別の説では、1940年代初頭にニューヨーク市のとあるバーでウォッカの輸入業者とジンジャービアの生産者が出会い、互いのプロモーションなるよう考案された[7]

この他にも、当時スミノフを製造販売していたヒューブライン英語版が「ニューヨークでモスコー・ミュールが流行っている」とアメリカ合衆国全土に広げて流行らせた[6]。という説もある。

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レシピの例

国際バーテンダー協会によるレシピを以下に挙げる[8]

材料
作り方
  1. 「ミュールカップ」とも呼ばれる銅製のマグカップ、またはロックグラスにウォッカとジンジャービアを入れる。
  2. ライム・ジュースを加え、混ぜ合わせる。
  3. スライスしたライムを飾る。

バリエーション

ウォッカをテキーラに替えるとメキシカン・ミュールに、またラムに替えるとジャマイカン・ミュール(スージー・テーラー)に、スコッチ・ウイスキーに替えるとマミー・テーラー[9]によるとマミー・テーラーのレシピはスコッチ・ウイスキー45ml、ライム・ジュース15ml、ジンジャーエール適量となっており、モスコー・ミュールのベースをスコッチ・ウイスキーに替えてつくられるカクテルと考えられる。ジンに替えるとマミーズ・シスター[9]アブサンに替えるとワイルド・ミュールとなる。

その他、ウォッカを他の酒類で置き換えたバリエーションと呼称に次のようなものがある。

さらに見る ベース, 名前 ...

他のバリエーションとして、ジンジャー・ビアの代わりにジンジャー・シロップやジンジャー・エールを用いるものがある[10]

副材料としてニンジンのジュースやアンゴスチュラ・ビターズを追加するアレンジもある[11]

ラズベリーシロップまたはクレーム・ド・フランボワーズを加えるとモスコー・ミュールからフロラドラ(Floradora cocktail)になる。

ジンジャー・ビアの代わりにマウンテンデューを使うとモスコー・モールになる[12]

ライム・ジュースをレモン・ジュースに変えるとウォッカバックになる。

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関連項目

出典

外部リンク

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