メナロ山
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メナロ山 (ギリシア語: Μαίναλο, 古代ギリシア語: Μαίναλος or Μαίναλον; ラテン語: Maenalus[2]) は、ギリシャのアルカディア県にある山で、ペロポネソス半島のメナロン高地の最高峰。
トリポリ南西部からヴィティナ北東部までの全長15 - 20 キロメートル (km)、ジゴヴィスティからカプサスまでの全幅5 - 10 kmにまたがる山で、Profitis Ilias[1]または Ostrakina と呼ばれる標高1,981 メートル (m) の最高点はアルカディア県の最高地点でもある[3]。2011年3月に、面積226.4 平方キロメートルの領域が欧州連合の自然保護地域「ナチュラ2000」に指定された[4]。19世紀から20世紀初頭にかけて、この山は Apano Chrepa と呼ばれていた[5]。
メナロ山はスキーリゾート地でもあり、標高1,550 - 1,770 mに7つのスキー場と4つのリフトがある[3]。
メナロ山の地質は、石灰を主とする様々な炭酸カルシウムの基質からなる[4]。
メナロ山には名前の付けられたいくつかの頂がある。以下に標高順に並べたリストを示す[1]。
メナロ山には多くのギリシアモミとヨーロッパクロマツの森があり、これらの森をナチュラ2000では「ペロポネソス半島を代表するギリシャモミとヨーロッパクロマツの単純林である」としている[4]。
古代ギリシアでは、牧神パーンがしばしば訪れていたとされ[6]、パーンの聖地とされている[2][6]。古代ローマの詩人オウィディウスは、メナロ山近辺は野獣の棲み家で、狩猟と月の女神ディアーナと侍女たちの狩場となっていたとしている[6]。
1687年にヨハネス・ヘヴェリウスが出版した星図『Firmamentum Sobiescianum』にメナロ山をモチーフとした星座「Mons Maenalus(マエナルス山座)」が描かれた[6]。へヴェリウスはこの星図の中でうしかい座の足下にこの山を置き、うしかい座が山の上に立つように描いている。その後、ヨハン・ボーデの星図など数多くの星図に Mons Maenalus が描かれたが、独立した星座とは見なされず、常にうしかい座の一部として扱われていた[6]。1922年に国際天文学連合が現在の88星座を制定した際もマエナルス山座は採用されなかった。
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