メナジオン

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メナジオン

メナジオン(Menadione)は合成ビタミンKであり、サプリメントとして用いられていた。1,4-ナフトキノンの2位をメチル基で置換した構造である[2]

概要 メナジオン, 識別情報 ...
メナジオン[1]
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識別情報
CAS登録番号 58-27-5 
PubChem 4055
ChemSpider 3915 
UNII 723JX6CXY5 
日化辞番号 J4.591H
DrugBank DB00170
KEGG C05377
D02335
ChEBI
ChEMBL CHEMBL590 
ATC分類 B02BA02
特性
化学式 C11H8O2
モル質量 172.18 g mol−1
外観 山吹色結晶
密度 1.225 g cm-3
融点

105–107 °C

沸点

304.5 °C @ 760mmHg

への溶解度 不溶
危険性
引火点 113.8 °C
半数致死量 LD50 0.5 g/kg (マウス、経口)
関連する物質
関連物質 1,4-ナフトキノン
メナジオール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
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用語

3位の側鎖がないため、ビタミンKの全機能を持つわけではないが、ビタミンK3と呼ばれている[3]。アルキル化されることでビタミンK2(メナキノン)となることから、プロビタミンに分類するのが適当である。

メナフトン(menaphthone)としても知られる[4]

用途

ビタミンKの前駆体ではあるが、先進国ではサプリメントとしては用いられない。発展途上国では入手可能な場合もある。グルコース6リン酸脱水素酵素欠損症患者に溶血性貧血・核黄疸・高ビリルビン血症などの副作用を起こし、大量摂取により健常な幼児にも同じような症状を起こす[5]。米国ではFDAによりサプリメントとしての使用が禁止されている。

だが多くの国では、家畜用の安価なビタミンK源として少用量で用いられている。先進国でもペットフードに添加されることがある。

低プロトロンビン血症の治療にも用いられる。

研究中の用途

1947年から抗癌剤として実験的に使用されている[6]。近年、ビタミンCと組み合わせることで前立腺癌を治療する研究が行われている[7][8]

また、エルロチニブセツキシマブなどの上皮成長因子受容体阻害剤による皮膚障害を軽減するため、メナジオンの塗り薬が開発された[9][10]

出典

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