マース川
オランダの川 ウィキペディアから
マース川(マースがわ、オランダ語: Maas、フランス語: Meuse ムーズ)は、フランス北東部を水源としベルギーを流れオランダで北海へ注ぐ川である。
![]() |

概説
9世紀頃よりアルザス、ロレーヌ地方がフランスに併合されることとなるヴェストファーレン条約が締結された1648年まで、神聖ローマ帝国の西の国境線がこの河川であった。このことよりドイツ国歌「ドイツの歌」の歌詞の1番にて「マース川からメーメル川まで」とその領土範囲を郷愁的に歌っていることでも有名である(1番は現在のドイツでは国歌とされていない)。また、流域であるベルギーのワロン工業地帯は欧州大陸で最初に産業革命が始まったところとしても知られている。
オランダのナイメーヘン付近でマース・ワール運河によりライン川と接続され、フランスでは運河網によってセーヌ川とも通じている。北海に注ぐ河口部では、オランダの大規模治水計画であるデルタ計画により可動堰や防潮水門等で水位制御されている。
オランダ南東部の牧草地が多いマース川渓谷は2018年にユネスコの生物圏保護区に指定され[1]、下流部のライン・マース・スヘルデ三角州にあるビースボス国立公園にホシハジロ、ミミカイツブリなどが生息し[2]、河口付近のフォールネス砂丘にヘラサギ、カワウなどが生息し[3]、分流のホランス・ディープ川[4]、ハーリングフリート川[5]、シロチドリやアジサシなどが生息しているフォルケラク川[6]、グレーヴェリンゲン湖[7]およびオナガガモ、ゼニガタアザラシ、ハイイロアザラシなどが生息している北海沿岸のフォールデルタ[8]はラムサール条約登録地である。
流域の自治体・都市
支流
流域の写真
脚注
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.