ムアンラノーン郡
ウィキペディアから
ウィキペディアから
ムアンラノーン郡(ムアンラノーンぐん)は、タイ南部・ラノーン県にある郡(アムプー)である。なお、ラノーンはラノーン県の県庁所在地(ムアン)でもある。
ラノーンはタイ語のレーノーン (แร่นอง) から来ている。レーノーンとは、「水のたまる鉱石」と言う意味である。これは、ラノーンが鉱物資源に恵まれているからつけられた名前だと言われる[1]。
アユタヤ王朝時代にはラノーン付近は人間の住まない単なる森であった。しかし、チャクリー王朝初期に、チュムポーン県から人が入植し始め、バーン・ポーンランという村を作って統治した。そのうちその村の有力者であったナーイ・ノーンがルワン・ラノーンの官位を国王から賜り、ラノーンの国主となった。
その後、1854年にルワン・ラノーンが死んだことにより、許泗漳がプラヤー・ラッタナセーティーの官位をラーマ4世(モンクット)から賜りラノーンの国主となった。ラノーンの国主はその後世襲され、その一族はナ・ラノーン家となった。
郡としては1896年にムアンラノーン郡の名で成立したものの、1918年に郡庁のあるタムボン・カオニウェートの名前に合わせ、カオニウェート郡と改称された。しかしその後、1938年に再びムアンラノーン郡と改称された[2]。
ムアンラノーン郡の西はアンダマン海に面しており東はプーケット山脈の一部である。郡北部にはラムナム・クラブリー国立公園があり、郡南部にはカオ・フワラーン森林公園、ナムトック・ガーオ国立公園があり保護されている。また海にはパヤーム島、チャーン島などがあり、パヤーム諸島海洋国立公園として保護されている。
交通はラノーン空港が設置されている他に、国道4号線が南北に通っており、北にチュムポーン方面、南にタクワパー方面とつながっている。郡南部から国道4006号線が東に延びておりランスワン方面と、郡北部から東に4091号線が延びておりラウン方面とつながっている。
ミャンマー最南端の街コートーンに船で行くことができ、旅行者にも国境は開放されている。かつてはミャンマー側での行動範囲に制限があり、ヤンゴンなどに陸路で抜けることはできなかったが、この制限は2013年8月28日に暫定的に撤廃された[3]。
ムアンラノーン郡の主な産業は、漁業と農業である。農業生産品はアブラヤシ、パラゴムノキや果物である。
ムアンラノーン郡は9つのタムボンに分かれ、さらにその下位に39の村(ムーバーン)がある。 自治体(テーサバーン)があり以下のようになっている。
また、郡内には9のタムボン行政体(オンカーンボーリハーンスワンタムボン)がある。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.